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【岡山城東・岡山南・興陽高校】声楽・エコ活動・造園の分野で輝く高校生たちが教育長を表敬訪問しました✨

1月8日、
さまざまな分野で目覚ましい活躍をし、輝かしい成績を残した県立高校生たちが、中村 正芳県教育長を訪問しました。


表敬訪問が開催された会場の様子



☆「第78回 全日本学生音楽コンクール 声楽部門(高校の部)」第3位入賞✨


まずは、
「第78回 全日本学生音楽コンクール 声楽部門(高校の部)」で、第3位に入賞した、
岡山城東高校 3年生の
髙松 正風(たかまつ まさかぜ)さんが、中村県教育長に、コンクールの結果を報告
しました。


(写真手前)中村県教育長
(写真左)岡山城東高校 髙松さん


○「全日本学生音楽コンクール」について
1947年から開催されている学生音楽コンクール。
ヴァイオリン、ピアノ、声楽、フルート、チェロの部門に分かれ、それぞれ小学校~大学の学校別の部門に分かれている。
地区予選の審査結果によって地区本選に進み、さらにその中から全国大会に出場する代表者が選出される。
過去の入賞者には、ピアニストの清塚信也氏、ヴァイオリニストの庄司紗矢香氏、声楽家の森麻季氏などがいる。
岡山県の高校生で全国大会の入選は、1993年の声楽部門以来。


5歳からヴァイオリンを始め、
ピアノ、サックスも演奏する髙松さん。
高校2年生の時に「声楽家」を志し、本格的に声楽を始めました。


岡山城東高校での
「常に音楽を表現している毎日」について
振り返りながら話してくれた髙松さん



髙松さんから、みなさんへの報告です。

【髙松さんからの報告】
この度は、「第78回 全日本学生音楽コンクール 声楽部門(高校の部)」で、最終的に第3位に入賞しましたが、実は、これまでにもいろいろなコンクールに挑戦をして、失敗をしてきました。

「全日本学生音楽コンクール」に出場するまでは、ヴァイオリンを弾いたり、吹奏楽でパーカッションを演奏したり、「合唱コンクール」でピアノの伴奏をしたり、あるいは、得意な口笛を吹いたりして、城東高校での日々は「常に音楽を表現している毎日」でした。

僕は、高校に入学してから、合唱部に入部しましたが、そこで、顧問の森野先生に歌声を褒めてもらったのがきっかけで、そこから「声楽」を学ぼうと決めました。

1年生の時は、「自分の表現したい音楽」に近づいておらず、あまり、周りの方たちからの評価も得られませんでした。
2年生の時は、自分自身では自信がありましたが、1年生の時と同じく、評価されることはありませんでした。
3年生になってからやっと、声が安定してきたのもあり、自分が出場することができるコンクールには、すべて出場しようと思いました。

今回出場したコンクールは、実際には最後ではありませんでしたが、最後だと思って本気で取り組んだら、第3位に入賞することができました。

本番では、家族、森野先生、そしてピアノの先生が応援に駆けつけてくれたので、安心してステージに立つことができ、今までで一番、気持ちよく歌うことができました。
自分でも、まさか、第3位になれるとは思っていなくて、ここまで、自分が成長できたことに驚きましたし、すごく嬉しい気持ちでいっぱいでした。

もし、第1位に入賞していたら、甲子園で国歌を歌うことができたので、第3位という結果については、少しだけ悔しい思いもあります。

しかし、この第3位という結果で終わりではないので、これからも、「自分の音楽を信じて」立派な音楽家になれるように、これからもいろいろなことに挑戦して、成長していきたいと思います。

ありがとうございました。



髙松さんは、
コンクールで歌った「荒城の月」を、
みなさんの前で披露してくれました。

とても伸びやかで奥行きのある、
髙松さんの歌声に、
会場のみなさんは、一瞬で魅了されました。


岡山城東高校の
田村 繁樹(たむら しげき)校長からの
言葉を紹介します。

「髙松さんは、
合唱部の中心人物としても、活躍しました。
岡山県のみにとどまらず、
我が国、そして世界の音楽界にとって、
将来がとても楽しみな生徒です。」



髙松さんの指導にあたった、
森野 啓司(もりの けいじ)先生に、
お話を聞いてみました。

「この度、髙松さんが、
全国で第3位をいただけたのは、
髙松さんのセンスによるものだと思います。

さまざまな大会の出場経験もあって、
随分と場慣れしてきたのも大きかったです。

髙松さんは、
割と高いバリトンなのですが、
この1年間で、コンクールに向けて、
ちょうど良い時期に、
声が成長してきたのも、
良い成績が残せた理由のひとつだと思います。」

 
  


☆「第13回 イオンエコワングランプリ」内閣総理大巨賞を受賞✨


次に、
「第13回 イオンエコワングランプリ」で、内閣総理大臣賞を受賞した、
岡山南高校
商業科 3年生の
守安 一期(もりやす いちご)さんと、
国際経済科 3年生の
山上 瑞葉(やまがみ みずは)さんが、
中村県教育長に、結果を報告
しました。


〇イオンエコワングランプリについて
次代を担う高校生が日頃から学校単位で取り組んでいる「エコ活動」を募集し、その取組を表彰している。
優れた全国の高校生の活動を紹介することで、環境への意識がより高まり、多くの学校でエコ活動がさらに広がることを目指しており、最も優れた取組1校が「内閣総理大臣賞」として表彰される。


(写真手前の奥から)
高校教育課 鶴海 尚也(つるみ なおや)課長、
岡山南高校 熱田 みちる(あつた みちる)先生、
岡山南高校 山本 圭司(やまもと けいじ)校長、
岡山南高校 国際経済科 3年生 山上 瑞葉(やまがみ みずは)さん、
岡山南高校 商業科 3年生 守安 一期(もりやす いちご)さん


守安さんと山上さんから、みなさんへの報告です。

発表タイトルは、「モリンガ環境プロジェクトを持続可能な取り組みに!」です。

〇モリンガ環境プロジェクトとは?
「モリンガ」は、「生命の木」や「奇跡の木」などと呼ばれている、ワサビノキ科の常緑植物で、栄養価も高いことから、スーパーフードと呼ばれている。

「モリンガ」は、二酸化炭素の吸収力が優れているため、その栽培を行うことで、地球温暖化対策に寄与することができる。

今回、岡山南高校が行ったプロジェクトは、岡山県内にある「耕作放棄地」を利用して「モリンガ」を栽培し、粉末に加工した「モリンガ」をキャンディーにして販売することで、持続可能な「エコ活動」として評価された。


笑顔で報告する岡山南高校の
山上さんと守安さん


岡山南高校の生徒たち(写真手前)からの
報告を聞く
中村教育長(写真奥側)


【守安さんからの報告】
僕たちは「課題研究」で、2学年上の先輩たちが行っていた「モリンガ環境プロジェクト」を引き継いで研究を行い、発表をしました。

「モリンガ環境プロジェクト」とは、「耕作放棄地」を活用して、二酸化炭素吸収率がとても高く、栄養価も高い「モリンガ」という植物を栽培するプロジェクトです。

ただ栽培するだけでは、プロジェクトを継続することが出来ませんが、モリンガを粉末にしたものをキャンディーにして販売することで、持続可能な取り組みにすることが出来ました。

今回、この「モリンガ環境プロジェクト」を「イオンエコワングランプリ」で発表した所、内閣総理大臣賞という素晴らしい賞を受賞することができました。

ありがとうございました。


【山上さんからの報告】
イオンエコワングランプリ」に出場した時は、私たちは、トップバッターでした。
それを知った時、「本当にトップバッター!?」ととても驚いて、とても緊張しながら発表したのを覚えています。

でも、その緊張の中で、自分たちが取り組んだ「モリンガ環境プロジェクト」の内容について、思う存分、発表することができました。

私は国際経済科で、守安さんは商業科なのですが、他の学校からは、林業ですとか、農業ですとか、そういった分野の方たちもたくさん発表をされていて、本当に素晴らしい発表が多かったです。
その中で、私たちが入賞することは、不可能ではないかと思っていました。

最終的には、内閣総理大臣賞をいただけたので、とても嬉しかったです。
副賞として賞金もいただけたので、それを有効活用して、これからも、プロジェクトを持続可能にしていきたいです。


こちらが、「モリンガキャンディー」です!

現在、一部のコンビニエンスストアで販売しています。

「今後は、全国展開も視野に入れたい」
と、生徒たちは、前向きに話してくれました。


岡山南高校の生徒より、
出席者のみなさんへ、
「モリンガキャンディー」が贈られました!

(写真左)山上さんから、
(写真右)中村教育長へも、
キャンディーを贈られました!


守安さんと山上さんからみなさんへ!
「モリンガキャンディー」のプレゼントです。
みなさん、とても嬉しそうですね!


岡山南高校の
山本 圭司(やまもと けいじ)校長からの
言葉を紹介します。

「本校は、これまで、
さまざまな地域連携事業を展開してきました。
その中のひとつが、
『モリンガ環境プロジェクト』です。

全国の共通の課題となっている、
『耕作放棄地』を活用したプロジェクトであったため、
今回のエコワングランプリで
評価していただいたのでは、と思っております。」



岡山南高校の
熱田 みちる(あつた みちる)先生です。

本番の発表の練習のみならず、
待機中の所作に至るまで、
きめ細やかに、
生徒を指導しました。


☆「第62回 技能五輪全国大会 造園の部」敢闘賞を受賞✨


最後は、
「第62回 技能五輪全国大会 造園の部」で、敢闘賞を受賞した、
興陽高校
造園デザイン科 3年生の
森 風花(もり ふうか)さんが、
中村県教育長に、結果を報告
しました。

○「技能五輪全国大会」について
国内の青年技能者(原則23歳以下)を対象に、技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成に資することを目的として実施する大会であり、昭和38年から毎年開催されている。
幅広い職種を対象とする、唯一の全国レベルの技能競技大会。


興陽高校の森さんです。

「技能五輪全国大会」当日、
会場の愛知県まで応援に駆けつけた、
造園デザイン科の先生が撮影した写真を使って、
皆さんへ、報告をしました。



(写真左)中村教育長に、
(写真奥の右)森さんが、
当日の写真を使って報告します。

【森さんからの報告】
11月23日から24日に、愛知県で開催された「技能五輪全国大会」の「造園の部」に出場しました。
競技としては、2日間の合計10時間で、約3か月前に、インターネット上で公開された図面の寸法通りに庭をつくるというものでした。

図面が公開されてからの約3か月間、興陽高校で、さまざまな練習をしました。
この練習では、興陽高校 造園デザイン科の先生たち、「技能五輪国際大会」に出場されたお2人の方(イカサ緑地の田子さんと福元さん)や造園業界の方たちに、造園の技術を継承していただきました。

そして本番にのぞみました。
1日目に「石積み」という競技がありましたが、自分が練習した時の石よりとても重く大きい石だったので、運ぶだけでもかなり苦労しました。
それでも、なんとか頑張って、1日目でここまでの競技が出来ていないといけないという基準(モジュール)まで完成させることができました。

2日目は、自由課題の「竹垣製作」や「植栽」の競技がありました。
「竹垣製作」は、練習の時より、早く作業を終わらせることができました。
「植栽」は、木を植える位置はあらかじめ図面で決まっていましたが、お花を植える位置は決まっていなかったため、自分の頭で、その都度、考えながら、位置を決めていきました。
なので、2日目は「自分で考えながら行う作業」が多かったです。

2日間で合計10時間の作業でしたが、無事に、時間内に作業を終えることができました。

実は、今回の「技能五輪全国大会」に出場する前に「若年者ものづくり競技大会」にも出場しました。
その時は、会場の空気にのまれてしまい、入賞することがかなわず、本当に悔しい思いをしました。

でも、興陽高校の先生方、両親や、造園の技術を教えに来てくれた、造園業界の方たちに支えられて、最後まで頑張ることができました。そのおかげで、今回の敢闘賞が取れたのかなと思っています。

今年の春からは、県外で「庭師」の仕事に就く予定ですが、今までの経験を糧にして、自分が、お客様のためにつくったお庭で、
「綺麗なお庭だな」
「お庭を見るのは、楽しいな」
と思っていただけるよう、頑張っていきたいと思います。

ありがとうございました。


興陽高校の
中野 功(なかの いさお)校長からの
言葉を紹介します。

「高校生が造園の分野で頑張る姿が、
産業界であったり、
造園専門のプロフェッショナルな方々であったり、
さまざまな方々を
繋いでくれました。

今回、森さんが、
その方々を繋ぐ役として、
『起点』になってくれたと思います。

森さんの敢闘賞という結果については、
造園業界の方々もとても喜ばれています。」



興陽高校 造園デザイン科
尾畑 篤司(おばた あつし)先生からの
言葉を紹介します。

「森さんは、
日々、いろいろなことを吸収して、
自分の力にして頑張る生徒なので、
春から県外で庭師として、
さらに活躍をしてくれると思います。」







☆中村教育長より、みなさんへ✨


「声楽」「エコワングランプリ」「造園」という、さまざまな分野で、輝かしい結果を残した高校生のみなさんへ、中村教育長から言葉が贈られました。


高校生のみなさんからの素晴らしい報告を受けて、
言葉を贈る、中村教育長です。


【中村教育長から、みなさんへ】
今回、あらためまして、高校生のみなさん方の挑戦の結果を見て、本当に、「みなさんの可能性の素晴らしさ」を感じています。

みなさんのような方が、これからの未来を担ってくれるということに、私自身、本当に誇らしい気持ちでいっぱいです。

今後も、思う存分、それぞれの分野で活躍していただいて、みなさん方の夢を叶えていただけたらと思います。

今回は、本当におめでとうございます。

中村教育長より、
高校生のみなさんへ、記念品が贈呈されました。


中村教育長より記念品を受け取る
岡山南高校の山上さん



☆中村教育長と出席者で記念撮影✨


報告終了後、
中村教育長と、それぞれの学校ごとに記念撮影をしました。

(写真前列左から)
中村教育長、岡山城東高校 髙松さん

(写真後列左から)
岡山城東高校 田村校長、森野先生

髙松さんが掲げているのは、
「第59回 岡山県学生音楽コンクール」で、
「岡山県教育委員会   教育長賞」
を受賞した際の表彰状と楯です。

髙松さんは、
さまざまなコンクールで、輝かしい成績を残しています。



(写真前列左から)
岡山南高校 山上さん、中村教育長、守安さん

(写真後列左から)
岡山南高校 山本校長、熱田先生

山上さんが手に持っているのは、
「第13回 イオンエコワングランプリ」で
「内閣総理大臣賞」を受賞した際の賞状、
守安さんが持っているのは目録です。

とても素晴らしいですね。


(写真前列左から)
中村教育長、興陽高校 森さん

(写真後列左から)
興陽高校 尾畑先生、中野校長

森さんは、
「技能五輪全国大会」で、
「敢闘賞」を受賞した際の賞状を持っています。

日々のたゆまない努力のたまものですね。



高校生のみなさんは、
未知の可能性を秘めています。

これからも、輝かしい未来に向かって、
それぞれの分野で、さらなる活躍をされることをお祈りいたします。


中村教育長(写真前列中央)と、
輝かしい成績を残した高校生たち



岡山県内には、
さまざまな分野について学ぶことのできる、
魅力あふれる県立高校がたくさんあります。
「おかやま県立高校情報ナビ」をぜひご覧ください!