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【岡山御津高校】私服登校!「フリードレス期間」

 身だしなみについて全校生徒が改めて本気で考える機会にしようと、岡山御津高等学校で制服以外の私服での登校が可能な「フリードレス期間」が始まりました!
 これは、昨年度立ち上げた校則検討委員会が提案した取組で、令和5年12月に初めて実施したものです。1年を通して身だしなみを考えることを目的に、今回は夏服期間(5月13日(月)~31日(金))に実施します。

[岡山御津高校・校則検討委員会とは]
 生徒会役員や生活委員、有志など2、3年生を中心に30人ほどで運営。生徒と先生が協働し、学校生活についてのルール改善に向けて取り組む。
 これまで、「クールビズ期間の新設」や「授業時間以外のスマホ使用許可」といった改善を実現させた。

 「クールビズ期間の新設」では、「ネクタイの着用が苦しい」という意見から、クールビズお試し期間を実施し、肯定的な意見を踏まえて新設に至った。

 「授業時間以外のスマホ使用許可」では、朝・放課後・休憩時間のスマホ利用を可能とした。
 以前は、先生から隠れてスマホを利用するために休憩時間は教室から出て行く生徒が多くいたが、利用が可能になったことで休憩時間も生徒が教室に留まり、”先生と生徒のコミュニケーションが取りやすくなった”という。「休憩時間にスマホが使えるから授業は集中して受けよう」といった姿勢も見られ、メリハリのあるスマホ利用につながっている。

◇私服登校の生徒に話を伺いました


写真左から、藤本 めいさん(3年)、長谷井教諭

◇私服のポイントは「学校生活を過ごしやすいこと」


 私服のポイントを尋ねると、「雨や日焼け対策としてジーパンを選んだこと」だと答えてくれました。通学途中での日焼けが気になる季節にピッタリですね😊
 学校という場を意識して、白や黒などの色を選んでいるとも教えてくれました。
 教室には、体操服を着用する生徒もおり、思い思いの服装で学校生活を送る生徒の姿がみられました。

◇「私服でも周りの目は気にならない」


 取材当日は、考査による正装期間を明けたばかりだったため、制服を着用する生徒が大半を占めていました。
 私服登校の生徒が少数でも、藤本さんは、「周りの目は気にならない」と言います。プライベートと学校とで敢えて服装を変えることもなく、気楽な気持ちで私服登校を楽しんでいる様子がうかがえました。

 校則検討委員会を担当する矢原孝則教諭によると、当初は服装を茶化す生徒が出ることを懸念していたそうですが、実際に始めてみると、相手の服装を茶化すような生徒はいなかったそうです。「それぞれの違いを理解し、尊重することが出来ているのだと思う」と、その理由を教えてくれました。

 岡山御津高校「フリードレス期間」は、服装による個性の表現を楽しむことが出来る期間でもあり、普段は学校に来ることが難しい生徒も、私服で登校する姿が見られています。

期間中はアクセサリーの着用も可能です⭐

 昨年度実施後のアンケートでは、期間中制服で登校していた生徒からも「制服も私服もどちらも選べるのは良い👍」、「私服は気温で服装を調整出来るのが良い👍」など肯定的な意見が多くありました。


 今年度、岡山御津高校内に中学生のための県教育支援センターMy Place」が開設されました。さらに、令和7年度からは、不登校傾向の中学生が全日制高校を卒業することを支援する仕組み(フレ ックス制)が導入されます。
 校則検討委員会を担当する矢原孝則教諭によると、こういった動きも踏まえながら服装規定の取組を進めていきたい、とのことです。


↓ 県教育支援センター「My Place」はこちらで紹介しています。


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