【優良実践発表】児童主体の活動を推進し、自己肯定感を高める取組

赤磐市立桜が丘小学校

令和元年度の優良実践普及事業で優良実践校に選出された実践を紹介します。『教育時報』令和2年5月号に掲載されました。


1 はじめに

 本校は、赤磐市の南部に位置している児童数362名の学校です。かつては授業に集中できにくい児童、個別の支援を必要とする児童が少なくありませんでした。そこで、児童が主体となった活動を推進し、自己肯定感を高める必要があると考え、取組を進めました。その概要を紹介します。

2 取組の内容

(1)全員参加の授業づくり
 授業では、「ユニバーサルデザインの考えを大切にした」、「みんなで深め合うことのできる」授業を目指しました。具体的には、全員が主体的に授業に参加できるように視覚支援を充実させたり、小グループでの話し合いや意見交流の時間を確保したりしました。

(2)児童主体の取組の推進
 日々の学校生活や学校行事では、「児童に任せ、児童の発想を大切にすること」を重視しました。特に「『あいさつ、くつそろえ、もくもくそうじ』を桜小のじまんにしよう」という取組では、子どもたちが中心となって委員会活動や係活動に取り組んできました。また、運動会や学習発表会などの学校行事でも、児童の力で進める部分を増やしてきました。

児童によるあいさつ運動

(3)地域との連携
 100名を超える方々にボランティアの登録をしていただいており、地域で子どもたちを見守り、育む体制が確立されています。年間で延べ4000人を超えるボランティアの方から、学習、登下校の見守り等、様々な面で支援を受けてきました。

ボランティアの方と野菜の苗植え

(4)働き方改革
 「働き方改革」にも積極的に取り組み、時間外業務時間の縮減はもとより、教材研究の時間の確保等、教員が指導により一層専念できる環境づくりに取り組んできました。

3 おわりに

 このような取組の結果、みんなで深め合う授業づくりや児童主体の活動による特別活動の活性化が推進され、児童の「自分たちの学校を自分たちの力でよりよくしていこう」とする意識の高まりにつながりました。
 引き続き、地域との連携を大切にしながら、児童主体の取組を推進していきたいと考えています。

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