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【誕生寺支援学校】地域と協働してオリジナルの焼き物製品を道の駅に納入しました~プロに学べ!作業学習ブラッシュアップ事業~

 県立誕生寺支援学校高等部では、今年度、県教委の「プロに学べ!作業学習ブラッシュアップ事業」の研究指定を受け、販売力のある製品を作るための一連のプロセスにおいて、企業との連携を重視した作業学習のモデルを研究しています。
 学校と同じ久米南町に拠点を置くNPO法人と連携し、作業学習で製作している焼き物に、オリジナルのロゴを焼き付ける活動に取り組んできました。NPO法人の方には、ロゴのデザインの考案から製品化に至るまでのプロセスでかかわっていただき、ノウハウも教えていただきました。焼き物にデザインを入れ、それを地域の人に使ってもらえるということで、今まで以上に生徒の学習に取り組むモチベーションも高まっていたそうです。

 ロゴ入り製品の納品先の一つである「道の駅くめなん」では、レストランで食器として使ってもらったり土産物として販売してもらったりすることを目指し、共同でデザインを考えてきました。この度ロゴ入りの焼き物が完成し、納品を行いました。

 9月21日、「道の駅くめなん」を訪れたのは、高等部3年生の草苅 舞さんと天野 さくらさんです。校内で製作したオリジナルロゴ入りの湯呑み、小鉢、小皿を道の駅に納品しました。「注文いただいていた製品が出来上がったのでお持ちしました。ご確認いただけますでしょうか」とお渡しします。

 出来栄えをスタッフの方に見ていただきます。「いいものができあがったね、とてもかわいいし、使いやすそう」と言っていただき、思わず2人とも笑顔になりました。

 販売してもらうために、陳列も行いました。向きを揃え、目に入りやすいような並べ方を意識しました。

 スタッフの方と記念撮影!自分たちが作ったものが商品として並ぶということで、どんな人が手に取ってくれるか、ドキドキです。

 小皿はレストランで食器として使ってもらうため、レストラン内にも製品を運び入れました。スタッフの方が、「定食で唐揚げを乗せたりするのにちょうどよさそうだね」と、さっそく製品を使うイメージを教えてくれました。

 製品を開発して終わり、ではなく、その製品によって少しでも地域貢献できればという想いで生徒たちは取り組んできました。学校と同じ地域のNPO法人、道の駅の方と協働して取り組んだ結果、今回このような形を作り上げることができ、達成感もひとしおです。

 また、久米南町の広報誌からも取材を受けました。地域に貢献する、地域に支えられているということがますます意識できるようになることでしょう。

 今回の活動を振り返り、草苅さんと天野さんは、「ロゴをまっすぐ貼り付けるのが大変だった。建築用の水平器を使ったりして、なんとかうまくできてよかった」「道の駅で使ってもらえることになり、とても嬉しい」「かわいいなと手に取ってもらって、いろいろなところで使ってもらえるのが楽しみです」と語ってくれました。

 生徒たちが作った焼き物の販売や定食用の食器としての提供も始まっています。「道の駅くめなん」に、ぜひお立ち寄りください。


令和5年9月21日に実施された取組です