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【興陽高校】岡山桃太郎空港綿花プロジェクト~栽培から商品開発まで~

 県立興陽高校農業クラブでは、5月から綿花を使ったあるプロジェクトに取り組んできました。その名も「岡山桃太郎空港 綿花プロジェクト」です。
この綿花の種は、岡山空港で栽培された綿花から取れたもので、空港産の種を植え、収穫した綿を使って土産品を開発するというプロジェクトです。綿花の収穫の際には、高校の近くにある社会福祉施設の利用者が綿繰りを担うことになっており、利用者と社会をつなぐ農福連携も実現する取組となっています。

5月 種の植え付けをしました

 栽培の過程では、虫をとるのに苦労したと言います。というのも、商品にしたときの安全性を考慮し、無農薬で育てていました。そのため虫が寄ってきやすく、発芽したばかりのものを虫に食べられ、植え直したこともあったのだとか。苦労を重ね、10月にようやく収穫することができました。

ここに見えている何倍も収穫できました

 商品開発にあたっては、NPO法人と連携し、生徒たちは商品の企画を担いました。実現したい商品があっても、コストとの兼ね合いや既に空港で売られているものとかぶっているといった理由で商品化を断念したものもあるそうで、ビジネスの仕組みも学ぶことができたようです。「商品がどうやって作られていくのか、企画の段階からかかわり、知ることができた。企業の人の試行錯誤の様子、企業努力についても肌で感じることができた」と振り返ってくれました。

インタビューに応じてくれた生徒たち

 11月の文化祭で販売した際には、子ども連れのお客さんから大好評で、たくさん買ってもらうことができました。栽培から携わってきたものなので、喜びもひとしおだったことでしょう。

校内で育てているニワトリから着想した、ヒヨコのぬいぐるみ

 一連の過程では、他校とのかかわりもありました。県立東岡山工業高校とオンラインミーティングし、岡山桃太郎空港で綿花を栽培するための台を作ってもらいました。

この台、何かに見えませんか?
そう、飛行機です!

 商品開発をするだけでなく、そもそもその商品を作るための原材料を作るところから始めているのが、さすが農業科をもつ高校です。
 今後の展望として、学校全体にこのプロジェクトについてもっと知ってもらい、更に学校外に向けてもアピールしていきたいと語ってくれました。