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【興陽高校】庭師になりたい!-造園女子の挑戦 part2-

   岡山県立興陽高等学校には、県内で唯一、
   造園を学ぶことのできる学科
があります😀

   その造園デザイン科で学んでいる、
 森 風花(もり ふうか)さんの挑戦
を追いかけて取材しています✨

 今回は、part2です✨

 
   いつものように、
 興陽高校に、森さんの取材に伺うと、

 生徒たちが「造園」の練習をしている学校の敷地内にひときわ目を引く2人の姿が・・・


高校生でもないですし、学校の先生でもないですね🤔
造園技術は相当なものです✨
敷地内で練習に励む、
この2人は・・・???

 

 この2人は、
 岡山県倉敷市にある「イカサ緑地株式会社」の田子 雅也(たご まさや)さんと福元 健悟(ふくもと けんご)さんです!

 なんと✨
   
この2人は、この9月にフランスのリヨンで開催される「第47回 技能五輪国際大会」に「造園」の日本代表として出場します😊

「技能五輪国際大会」に日本代表として出場する
田子さん(写真左)と福元さん(写真右)

 
 写真の看板は、2人への応援の気持ちを込めて、興陽高校の生徒たちがつくったものです😊

澄み渡った青空に映える
生徒たちが作成した看板


    その大会に向けて、興陽高校内で練習に励んでいます✨

 社会人が高校生と一緒に、学校の敷地内で練習をしているとは、珍しいですね😉

 なぜ、このようなことが起きているのでしょうか😉?

 答えを言います!


 ズバリ✨
 興陽高校と造園業界が「包括協定」を結んだからです✨

 では、なぜ「包括協定」を結んだのでしょうか?

 そこには、造園に携わる人々の「様々な思い」がたくさんつまっています😉

 part2では、このお話から始めたいと思います😊

 長文となりますが、最後まで読んでいただけるとうれしいです✨

 ↓ part1はコチラから👍


興陽高校と造園業界が結んだ「包括協定書」とは・・・✨

 令和5年12月8日、
 「興陽高校」と「岡山県造園緑地組合連合会」、「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の三者で「連携・協力に関する包括協定書」を交わしました✨


令和5年12月8日
三者で「包括協定」を締結しました✨


「包括協定書」です!

 「包括協定」を結ぶことによって、「学校」と「産業界」が連携して、相互の情報・ノウハウを有効に活用することで、造園業界の振興と若手人材の育成を進めていくのが目的です✨

 具体的には、次のようなことを進めていきます😊

○産業人材を育成するための教育活動の充実
○造園業の魅力向上・情報発信
○社会人講師による授業やインターンシップ、職場体験での指導
○造園技能検定(国家資格)の指導
○若年者ものづくり競技大会、技能五輪大会出場者への指導
○持続可能な造園関連産業のあり方についての研究・研修

 こちらの「包括協定」を結んだことによって、
 興陽高校と造園業界が手を組み、
 冒頭のように、「イカサ緑地株式会社」の田子さんと福元さんが興陽高校の敷地内で「造園」の練習をしていたのですね😉

 

7月26日、包括協定を締結した三者が興陽高校に集まりました✨

 7月26日、
 協定を交わした「興陽高校」と「岡山県造園緑地組合連合会」、「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の三者が、興陽高校に一堂に介し、みなさんから様々な思いを聞かせてもらいました😊


協定を結んだ三者が
興陽高校に集まりました!
「岡山県造園緑地組合連合会」(写真左3名)と
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」(写真右3名)の方々


「岡山県造園緑地組合連合会」
からは、

 木庭 巧太郎(きにわ こうたろう)理事長
 (「株式会社 中山桂翠園」代表取締役)

 武田 光弘(たけた みつひろ)理事
 (「株式会社 武田芳翠園」代表取締役)

    武田 一昭(たけた かずあき)監事
 (「有限会社 武田園芸グリーンサービス」代表取締役)

 が出席しました✨

武田理事(写真左)
木庭理事長(写真中央)
武田監事(写真右)です!


「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
からは、

 内山 淳(うちやま じゅん)岡山県支部 支部長
 (「株式会社 山都屋」代表取締役社長)

   青木 浩平(あおき こうへい)岡山県支部 副支部長
 
(「瀬戸内造園株式会社」代表取締役)

 岡田 直樹(おかだ なおき)岡山県支部 青年部長
 
(「有限会社 岡田造園」代表取締役 )

 が出席しました✨

内山支部長(写真左)
岡田青年部長(写真中央)
青木副支部長(写真右)です!

興陽高校 中野校長の思い・・・✨

 
 まずは、興陽高校 中野 功(なかの いさお)校長に「包括協定」を結ぶに至った経緯を伺ってみました!


長きにわたり、
「造園」に携わってきた中野校長が
自らの思いを語ってくれました!

 「興陽高校の生徒に、
  『イカサ緑地の田子さんと福元さんが造園の技術を教える✨』、

  その田子さんと福元さんに、
  『国の「現代の名工」に選ばれている
   滋賀県にある「近江庭園」の
   寺下 弘(てらした ひろむ)会長が
   石積みや張り石の技術を教える✨』、

  これが協定を結んだひとつの成果
だと思います✨ 」


 ↓  おりしも✨

 7月12日、

 興陽高校の「造園実習室」では、

 「第47回 技能五輪国際大会」に出場する 
 「イカサ緑地株式会社」の田子さん
が、

    8月1日開催の「若年者ものづくり競技大会」に出場する、
    興陽高校 造園デザイン科の森 風花(もり ふうか)さんに、

 大会の競技課題である「乱張り(らんばり)」に敷く
 「敷石」の割り方と並べ方
を教えていました😊


興陽高校敷地内にある
「造園実習室」です!
取材した日は
爽やかな晴天でした!

※「乱張り」とは・・・
   大小様々な大きさに割ったランダムな形の石を隙間なく並べ、地面に敷き詰める仕上げ方法のこと。

事前に公開されている
「若年者ものづくり競技大会」(造園)の
競技課題の図面


「諏訪鉄平(すわてっぺい)」
という種類の自然石を割って、
形を整え、
亀の甲のように並べていく、
ひたすら地道な作業です!


「イカサ緑地」の田子さんが
興陽高校「造園デザイン科」生徒の森さんに
石の割り方を教えています!

造園実習室には、
石を割る、
リズミカルで心地よい音が響き渡ります✨

きれいに石が割れている時は、
響く音も美しいです😀

石を割って、形を整え、
亀の甲のように、
隙間なく並べていきます!

「田子さんから→森さんへ!」
技術の継承(伝授)です!

 そして、7月26日、

 その田子さんと福元さんには、
 国の「現代の名工」に選ばれている
 「近江庭園(滋賀県)」の
 寺下会長が、石の技術を伝授しています✨


この9月にフランスで開催される
「技能五輪国際大会」へ向けて、
寺下会長(写真右)が、
田子さん(写真左)と福元さん(写真中央)に
技術を教えています!


(※「国際大会」の競技課題は、この時点では公開されていません)
どのような課題が出題されても、
臨機応変に対応できるよう、
寺下会長から熟練の「技」を伝授してもらいます!

「寺下会長から→田子さん、福元さんへ!」
こちらも「技術の継承(伝授)」です!


 ↓ 中野校長のお話に戻ります😊

 「岡山県には、大きく分けて2つの造園組織があります。

  私も若い頃は、本校で『造園』を教えていました✨

  その時に思っていたのは、
  学校も含めて『造園業界』としてひとつになって、
  岡山県の造園技術を高めて、
  造園産業として発展していけば良いな✨
  
ということです。

  30年前はそういうことを提案しても、
  なかなかうまくいきませんでした😢

  
語弊があるかもしれませんが、
  この2つの組織は、
  たとえて言うなら、
  昔のプロ野球の『セリーグ』と『パリーグ』
でした⚾

  それぞれが独立していて、お互いに交流も少なかったので、
  当時は話がまとまりませんでした💧

  あれから時が経ち、
  今となっては、
  『造園業の担い手の高齢化』と『若手の人材不足』
      という大きな問題が発生
しています😢

   
まさに
    『三者が連携し、協力することが必要な時代』となりました。

  30年前は実現しませんでしたが、
     今回、三者の思いが一致し、締結に至りました。

   造園業界の方々にも、

 『日本三大名園の『後楽園』を有する岡山県が、
  その街並みであったり、
  緑あふれる風景であったり、
  そういったものを日本一にしたい✨、
  世界に向けて通用する『岡山県の造園業界』にしたい!』

     
という思いがあったことも『締結の後押し』となりました✨


令和5年12月8日
「包括協定」を締結した
三者での集合写真です!

 
    『庭』というのは、
   ただ見るものというだけではなくて、
  『生きていく上での空間』
     つまり、
  『住環境』をつくるもの
でもあります✨

   そういう庭をつくる『造園』という素敵な産業を、
   若者たちが身近に感じて、
   まずは、森さんのように『実感』していくことが
    『造園業の発展』には大切です✨

 「さらに、包括協定締結のメリットは、
       もちろん学校側にもあります😊


  人材不足なのは、造園業界だけでなく、教員も然り。

  私も尾畑科長も『造園』が専門ですが、

  生徒たちに『技能検定』の指導はできるけれども、
  
造園業で活躍できる『即戦力の技術』を教え込むことや
  『若年者ものづくり競技大会』『技能五輪』の技術指導は
       なかなか難しい
のです😥


中野校長と
「造園デザイン科」
尾畑 篤司(おばた あつし)科長です!
  
「働き方改革が進む中、
放課後の実習指導と部活動指導の両立について
策を考えていきたい」
と尾畑科長

 ↓ 中野校長のお話は続きます😊
 「本校には、 
  田中 賢造(たなか けんぞう)先生という、
  京都の造園会社で勤務経験のある技術指導力の高い人物がいますが、
  今年度末で65歳になられ、退職されます。

 

40年近くにわたって、
興陽高校で勤務している
田中先生です✨

  田中先生のような造園技術の指導力の高い人物は、
  待っていてもなかなかあらわれません
💧

  今回の『包括協定』は、そこを補うことができるのでは😊
  と期待しています✨

  造園業の担い手である方々が、
  高校生に『高い技術』を指導し、
  社会で通用する『即戦力』を育てていけるのでは
と思っています✨」

「造園業の発展」についての
思いを語る中野校長

 

「岡山県造園緑地組合連合会」の方々の思い・・・✨

 
 今回、協定を締結した、
「岡山県造園緑地組合連合会」の武田 光弘(たけた みつひろ)理事(「株式会社 武田芳翠園」代表取締役)
にお話を伺ってみました😊

「岡山県造園緑地組合連合会」の
武田理事

Q 「この度の協定締結について、思いを聞かせてください😊」

A 「今の時代、『造園業』の担い手も、
    全体的に『高齢化』
していっています💧

    『造園業』を営む会社は、規模が小さな会社が多いので、 
       たとえば10人規模の社員がいる会社なら、
       その中に、
          20代の方が2、3人入社すれば『平均年齢』が下がります。
 
       わたしは『造園業』が『家業』でしたので、
       若い時から何の抵抗もなく『造園』の道に入りましたが、
         今の若い方たちが、
         どうやったら『造園』に興味を持ってくれるかが
  『現在の課題』
です🤔

  そもそも『きっかけ』が無ければ、『造園』に興味を持たない

  この度の包括協定が、
    
その『きっかけづくりになれば、
  とてもありがたい
です✨」


「『興陽高校 造園デザイン科』の卒業生が
うちの会社で働いてくれていますが、
すごく元気ですし😊、

『農業鑑定競技』の全国大会で
『最優秀賞』を受賞しました✨ 

とても活躍してくれています✨」
と語る木庭理事長


「普通科の高校に進学した息子には
別の進路もあったかもしれませんが、
『造園業』を継いでくれて
嬉しかったです✨」
と当時の思いを振り返る
武田監事

きっと、お父さんの背中を見て、
家業を継ぎたいと思われたのでしょう😄


「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の方々の思い・・・✨


 もう一方の組織である
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の
 内山 淳(うちやま じゅん)支部長
 
(「株式会社 山都屋」代表取締役社長)
 にもお話を伺ってみました
🤔


「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の
内山支部長

Q 「興陽高校と造園業界の方たちが
    協定を締結することになった『きっかけ』
を教えてください😊」

A 「もともと『造園技能検定』の会場は、岡山県に2箇所ありました😉

   1箇所は『興陽高校』で、
   こちらは『岡山県造園緑地組合連合会』さんが使用されていました。

   もう1箇所は『吉備高原都市』にあって、
   われわれ『日本造園組合連合会(岡山県支部)』が使用していました。

   しかし、これからの時代は、
   検定を受検する人もだんだん減少してきますし、
   それでは業界の若手人材のすそ野が広がらない
💧

   そういう経緯もあって、
        興陽高校を検定会場として使っている
   『岡山県造園緑地組合連合会』さんに相談してみたところ、

     『同じ会場で、一緒に検定をやることができたら・・・』
       
というお話になりました。

       そのことを、
       興陽高校の中野校長に相談
すると、

     『ぜひとも、造園業界と学校が一緒にチームになって
        やっていくことができるようにしませんか?』
      
という言葉をいただきました✨

      中野校長のこの言葉が大きな『きっかけ』となり、
   かつては、交流の少なかった2つの造園組織が共に動き出し、
      協定の締結にいたりました
✨」

   内山支部長の言葉は続きます。

もともとは銀行員だった内山支部長ですが
「造園業」に対する思いは
人一倍強いものがあります✨

 
  「中野校長がお話されていたように、
    『若手の人材不足』や、
 『学校で教えられることにも限界がある』
 という問題があります😢

 『産業界』と『学校』が手を結ぶことによって、
 『造園の魅力』を共有しながら、
 『情報発信』をして、
  高校生に年齢が近い田子さんや福元さんといった先輩たちが
  こんなに輝いている姿を
  日常的に見てもらうこと
ができます✨

  そのかっこいい先輩の姿を見た生徒たちに、
  近い将来、
  自分も『造園』の仕事に就きたいと思ってもらえたら・・・
  と願います✨」

 「また、実際に社会で働いている人の技術を
  学校の敷地内で教えてもらうことができる
✨、
  これは大きな魅力です✨」


「協定を結ぶ前は、
学校の敷地内に入るのもためらわれました💦
協定を結んだ後は、
(学校と造園業界に一体感が生まれて)
入りやすくなりました😊」
と青木副支部長


「直接、高校生の目の前で
私たちが教えることができれば、
造園業の方に進もうとする生徒が増えるかも知れませんね✨」

「岡山県には、後楽園があり、
造園業も盛んです😀
当然、造園人材の求めも高いです✨」
と岡田青年部長


 冒頭に登場した、
 田子さんと福元さんが勤務している
「イカサ緑地株式会社」の代表取締役
 青江 勇二(あおえ ゆうじ)さん
にもお話を伺いました😊


青江さんと
目が覚めるように美しい青空😄

学校や産業界の枠を超えて
 これからは、
 地域の人たちが集まって『地域の特色』を生かさないと、
 生き残りが難しい時代
だと思います😢

    観光地と言えば『造園』はつきものです。
 岡山県には『後楽園』があります。

 『お庭というのは生きもの』なので、
 剪定する職人が変われば、お庭も変わります。
 そこに造園』の難しさと魅力があります✨

 協定締結により、
 『技能五輪国際大会』に出場する
   うちの田子や福元が練習しているように、
 岡山県には、
 『国際的に挑戦できる場所』(興陽高校のこと)が生まれました✨

   
今回の協定締結が
 『造園業界』が魅力あるものになるためにも、
 『大きな光✨』になれば良いな
と思います✨」
 

「イカサ緑地株式会社」の青江さん(写真左)と
森さん(写真右)

青江さんは、
part1で紹介した森さんが
「造園」に関心をもつ『きっかけ』となった
「職業体験」を企画した人でもあります✨


三者の取材を終えて・・・✨


 今日、初めて出会った方々
もいらっしゃったようです!
 終了後、
 
早速、名刺交換をされていました😊


和気あいあいとした雰囲気の中で
名刺交換をする方々

 
 
 「技術」は、
  カタチが無いものであるからこそ、
  伝承する価値
があります
 
  「技術」
を、
  人から人へ伝承して、
  後世へ継承していくことが大切
ですね

  「人材不足」という現状を嘆くのではなく、
  
そのピンチをチャンスととらえ、
 
  
知恵をしぼって、
  前向きに進めていこうとする三者の姿勢は、
  大いなる可能性
を秘めています✨

  三者が一体となって、同じ方向を向くことで、
  森さんをはじめとする生徒たちに良い成果
が出始めています😊

  さらに、この取り組みは、
  昨今、問題となっている「教員の働き方改革」を進めていく上での
  大きなヒント
になるかもしれませんね✨


三者が一体となって、
「造園の技術」を未来へつなぎ、

後楽園を有する
岡山県の「造園業」を
ともに盛り上げていきましょう✨


 話を、森さんにうつします😀

7月26日、「第19回 若年者ものづくり競技大会」へ参加直前の森さんを訪ねて✨


夏の日差しがさんさんと降り注ぐ7月26日🌞

8月1日に
群馬県の「Gメッセ群馬」で開催される「第19回 若年者ものづくり競技大会」への参加を直前にひかえた森さんを訪ねました♫♫


この日も元気いっぱいで
笑顔がまぶしい森さんです✨

※「若年者ものづくり競技大会」とは・・・、
   原則20歳以下の就職していない若年者に、
   目標を付与し、
   技能を向上させることにより、
   就職促進と若手人材のすそ野の拡大を図ることを目的として開かれる
   技能レベルを競う大会のこと。
   競技職種は、造園をはじめ15の職種からなります。

   この日はちょうど
「岡山県造園緑地組合連合会」、「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
の方々が来られていた日であったため、

 みなさんが真剣なまなざしで見守る中、
 森さんは黙々と
 「若年者ものづくり競技大会」の模擬練習
を進めていました😊

造園業界のみなさんが見守る中、
「造園実習室」で
まずは「竹垣製作」です✨


竹垣にシュロ縄を結んでいきます✨


「諏訪鉄平」という平らな石を
金槌で叩いて
削っていきます✨

この石を、
「乱張り」という、
part1で紹介した「造園技能検定2級」にはなかった
新たな競技課題の際に使います😀


作業中は、
飛んで来る石の破片から目を守るため、
「保護メガネ」をかけています👓

国の「現代の名工」に選ばれた
「近江庭園」の寺下会長より
「乱張り」に使用する
石の置き方についてのアドバイスです✨

コンクリートにチョークで書かれています😀

→「1・2・3の場所に
まず大きめの石を置いて
あとは小さめに削った石を埋めていく」
というアドバイスです😀


 この日は、
 「第19回 若年者ものづくり競技大会」のための
 2回目の練習
でした😉

  大会当日の8月1日までの間に、
  あと3回は、
「作っては壊し
(元通りに整地し)
 作っては壊し・・・」
  と何度も同じ作業を繰り返します
💦

  当日の競技時間は、3時間30分です

  われわれが想像しただけでも、
  気が遠くなるような、とても長丁場な大会です💦


 大会を目前にひかえた森さんにお話を伺ってみました✨

「実習室」で
森さんにお話を伺いました😀

Q 「『若年者ものづくり競技大会』に向けて、
   新たに学んだこと
を教えてください!」

A 「(取材時点で)
    昨日、寺下会長から、
   『このやり方が、森さんには合っているんじゃないか?』
   とアドバイス
を受けました✨
   
   具体的には、
   石に白いチョークで目印となる『筋(すじ)』を入れてから
   石を割っていくというアドバイス
でした😀
   ねらいは『時間短縮』です✨

   アドバイスを受けた後、
   田中先生と相談して、

   今までの作業のやり方、
           つまり、
    『田子さんから教えてもらった、
     石の形を綺麗に整える割り方・削り方』と、

   『寺下会長から教えてもらった、
    乱張りをする上での、
    完成イメージの抱き方と作業効率の上げ方』

   とを組み合わせて、

   『ハイブリッド』な方法で作業をしよう✨
   となりました😀
   
   この方法によって、
   『さらなる美しさと時間短縮』を目指します✨」
   

 「ハイブリッド」な方法とは、驚きです😲
  すごいことを思いつきましたね✨ 
 

「ハイブリッド」な方法で削った石を
亀の甲のように
美しく並べる森さん
(いわゆる「乱張り」です😉)


美しく並べた石の隙間に
砂を埋め込んでいく森さん


Q 「大会をひかえた今の気持ちや意気込みについて、
   聞かせてください!」

A 「先日受検した『造園技能検定2級』とはまた違って、
   今回の大会は、自分一人だけのことではないと感じています💡

    『いろんな人の思い』
    『いろんな人から教えてもらった技術とその時間』
   など、
   みんなから、たくさんのものをもらっているから、
   プレッシャーも感じつつ💦、
   頑張っていきたい
です😆

   実は、今までの練習中に、
   制限時間の3時間30分以内に、
   終了したことがありません💦

   なので、
   『時間内に終わること』を目標にしたいです⌚

   あとは、クオリティーを上げていけたらな✨
   
と思います😉」

 

8月1日開催の
「若年者ものづくり競技大会」に向けての意気込みを
笑顔で語る森さん😀

  

森さんが練習している「造園実習室」には
石を割るリズミカルな音以外にも
ラジオの音が流れています📻♬♬

たった一人で作業することも多い森さんが
さみしい思いをしないように💦と
田中先生がラジオを置いてくれたそうです📻♬♬

練習の際には
作業時間の計測もしています⌚


これらすべての作業を
3時間30分以内に終了するのが
森さんの「今回の目標」です😉


8月1日、いよいよ「第19回 若年者ものづくり競技大会」の本番!森さんが新たな挑戦をします✨


 ついに😲
 日々、練習を重ねて来た森さんが、
 群馬県で開催の
 「第19回 若年者ものづくり競技大会」へ参加し、
 新たな挑戦をしました✨


大会開始前の
元気いっぱいな森さん😉

「21番」の区画で作業を行います💡


大会が始まりました♬
まずは「竹垣製作」から😀

「3時間30分以内」の完成を目指して
気合いが入ります✨


大会直前まで
繰り返し練習していた
「乱張り」の作業です😀

みなさんから受け継いだ
「ハイブリッド」な方法で
作業を進めて行きます✨


以前、取材をした時に
「得意分野」だと話してくれた
「植栽」です🌷🌼

カラフルな草花が
お庭を彩ります🌷🌼


いよいよ、
大詰めの作業😲
「乱張り」の仕上げ工程に入る森さん✨


完成しました♬♬
結果は、いかに・・・❓❓❓

 ♬♬   それでは、森さんの結果発表です  ♬♬

無事に「3時間30分以内」に完成しました😀😀

今回の大会では、
入賞することはできませんでしたが💦、

当初の目標だった「時間内の完成」について、
達成
できました✨
よく頑張りましたね👏✨


8月8日、「第19回 若年者ものづくり競技大会」を終えた森さんを訪ねて✨


8月8日、
ちょうど1週間前(8月1日)に、
「若年者ものづくり競技大会」への参加を終えた森さん
を訪ね、
お話を伺いました😀

大会当日の写真を見ながら
振り返りです✨

この日の森さんは
とてもスッキリした表情が
印象的でした✨


大会当日の写真です📷✨

様々な人たちの応援のもと、
無事に参加することができた大会です😀

Q 「森さん、おつかれさまでした✨
    まずは、大会を終えた今の気持ちを聞かせてもらえますか❓」

A 「大会で入賞できなかったことを、
    8月2日(金)の帰りの新幹線で知り🚅、
    ショックが大きかったです😢

    岡山の自宅に帰って来てからは、
    金・土・日曜の3日間で、
    たくさん泣きました😢

   自分の考えを整理するために、
   自分の部屋にこもって、
   ひとりで泣きました😢
  
   でも(いつもそばにいてくれる)家族が
  『(結果を受けて)ちゃんと考えて、落ち込むことが出来るのは
    風花(ふうか)の良い所
だけど、
    泣いても、事実が変わるわけでもないから、
    次に向けて前向きに進んで行くという考え方をした方が良いね
✨』
   と励ましてくれたり、

   いつも、わたしのために、
   その技術や思い、時間を提供してくれている先生たちが
        どんな時も応援してくれたりしている
ので、
  
   少しずつですが、
   前向きに考えられるようになりました
😀」

    
Q 「ケガは、よくなりましたか❓」

A 「はい✨すっかりよくなりました😀」
 
  とても心配していたので、安心しました😄

ケガは
すっかりよくなったようです✨

Q 「今回の大会を振り返ってみて、いかがですか❓」

A 「まずは、
    目標だった『3時間30分以内』に終わることができたので
    よかった
です✨

  でも、競技中、
  竹垣にドリルで穴を開ける時に、
  ドリルが折れてしまったり
とか💦、

     竹垣の柱の位置が動いてしまい
  竹垣の高さにバラつきが出てしまったりとか💦
  
  植栽も、
  真っ直ぐに植えないといけない木が
  右に傾いていたり
・・・💦
  
  本当は、
  途中で全体を見て、
  竹垣の高さをチェックしたり、
  植栽の木を真っ直ぐにしたり、
  他にも、花を寄せて、すき間を埋めたり
と、
  いろいろと修正しなければいけなかったのに、
  うまくできず😢
  小さなミスがいたる所にあったことを
  終了後に気づいてしまいました💦

     
     大会本番になって、
  今までは失敗しなかったことで失敗したり💦、
  今まではうまくいっていたことが
  うまくいかなかったりして💦

  時間がどんどん過ぎていき、焦ってしまいました⌚

  毎日の練習の成果で、
  時間の短縮もできるようになってきたし⌚、
   『乱張り』も上手にできるようになってきました✨
  
  なので、
  本当は、『自信』がありました。

  
(結果を知った時は)とてもくやしかったです😢

  
  次回、挑戦する
      『技能五輪全国大会』は、
  出場する年齢層が23歳以下に拡大
されるので、
  
(結果を残すには)さらに厳しくなります💦

  これからは、
  このくやしさを『バネ』や『糧』
にして、
  『技能五輪全国大会』の練習を頑張っていきたい✨
  
と思っています✨」
   
 

「今回のくやしさをバネに
これからも頑張っていきたい😉」
と明るく語ってくれた森さん

 

この11月に開催される
「技能五輪全国大会」に挑戦する
森 風花さんを
みんなで応援しましょう😉

 
 取材に行く度に
 森さんが一歩一歩確実に、
  「庭師」になるという
  「夢への階段」をかけあがり、
    日々成長していく姿を
    目の当たりにしています
💡

   そのひたむきに頑張っている姿に
   これからも「エール」を送りたいです


 次回(part3)の予告です😀

  実はこの日、
  興陽高校「造園デザイン科」の
  田中 賢造(たなか けんぞう)先生も
  森さんの取材に同席
していました✨


田中先生(写真右)と
森さん(写真左)です😉

森さんは、
田中先生ほか、みんなから
「もりこ」という愛称で呼ばれています😀

 
 取材中に「造園実習室」で
 偶然見つけたこのノート・・・
📖


おやおや❓
このノートはいったい❓❓❓


表紙には
「田中先生ともりこのノート」の文字とイラストが
書かれていますね・・・📖


なぜか照れている森さん😆😆😆


謎が深まるばかりです
💡

その訳は
一体なんでしょう❓

詳しくは、次回(part3)で・・・


   
 
 岡山県内には、
 今回取材した「興陽高校」も含めて、魅力あふれる県立高校
がたくさんあります✨
 「おかやま県立高校情報ナビ」をぜひご覧ください✨
 https://www.okayama-kenritsukoukou.jp/school/64/