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【岡山御津高校】『奇祭』復活!天狗姿の「はなよ(猿田彦)」が金川駅周辺に繰り出しました!

「はなよ(猿田彦)」に扮する生徒たち

 10月20日、『はなよ(猿田彦)』が、JR金川駅周辺に繰り出しました!『はなよ』は天狗の格好をしていますが、邪を祓い清め、進むべき道を示してくれる猿田彦大神の姿を現したものと考えられています。

 江戸時代から継承されてきた、御津金川の奇祭『はなよ』は、40年ほど前から姿を見せなくなっていましたが、岡山御津高校の生徒や地域団体「みつ元気プロジェクト」のメンバーらが中心となって、令和5年の「七曲神社の秋祭」で復活しました🙌
 奇祭とは、「他ではあまり見られない変わったことをする祭り」のことです。生徒たちは、赤色の装束を身に付け天狗のお面をかぶり、地域を歩いて回ります。見物客を見つけると、持っている木の笏(しゃく)で尻を叩き、子孫繁栄を祈願します。

⭐歩いている際のかけ声を録音しました(画面は固定です)


『はなよ』
 「はなよ」は、江戸時代寛文年間から七曲神社に伝わる獅子舞いを指します。猿田彦大神が天孫降臨の道開き、道案内、先触れとなったように、神輿御神幸に先駆けて獅子舞とともに氏子地区の悪霊を祓い清めてまわるのが、天狗であり「はなよ」であります。
 「はなよ」は天狗の面をつけ、赤や青の衣を着て、神主の持つ「笏」に似た板を持って歩きまわり、若い女性を追いかけて、その板で尻をたたくことを許されていました。
 これは医薬の乏しい時代、将来はじょうぶな子どもを産むようにということだったのでしょう。
 また、女の子は「はなよー、めんよー でんぐりぐそよー」とはやし立て、追われるとおもしろがって嬌声をあげ逃げまどっていました。

【参考:御津金川七曲神社】
天狗の鼻は男性の象徴とも言われ、
子孫繁栄にも通じるので「はなよ」は天狗の面をつけるそうです
天狗の笏でパッチン!
パッチン!!
(この写真の「はなよ」は、教員のお子さんです😊)
叩いた後はバッジをプレゼントしました!
バッジ

◇地域の方にお話を伺いました👩

皆さん、「はなよ」を笑顔で迎えてくれます

 ~地域の方(女性)からのお話👩~
 昔は、道路を閉鎖するくらい大きな祭りだったんですよ!
 「はなよ」に扮するのは、確か小学校高学年くらいまでの男の子だったと思います。そのくらいの子でも思いっきり叩くので、叩かれると痛いんです😣「はなよ」に見付からないように気を付けて学校から帰っていました。
 でも、家の中まで追いかけてくるんです😱❗❗
 当時の「はなよ」は、叩く相手の前でお面をはずすことは絶対にしなかったので、顔が分かりませんでした。緑色の服を着ていたので、祭りが終わった後もしばらくの間、緑色の服を着てる人を見るとドキッとしましたよ(笑)』


・・・当時のお話を聞くと、まさに奇祭ですね😳!
ニコニコお話くださる姿から、「はなよ」は怖い存在ではあったけれど、楽しい思い出が詰まったお祭りであったことが伝わってきました。

 地域の方は、『はなよ』が行われなくなった理由を、
「正確な理由は分からないけれど、お尻を叩くのは良くないという風潮や、子どもが少なくなったことがあるのかなあ🤔」と教えてくださいました。

 今回、「はなよ」に扮した生徒も「お尻を叩いて良いのかな」という思いがあったそうですが、歩いていると地域の皆さんが「叩いて😆」と駆け寄って来てくださり、「『ありがとう』と言ってもらえるので嬉しい」と、張り切っていました😊

 復活した『はなよ』は、当時の『はなよ』の姿とは変わってしまったかもしれません。

 ですが、

『「はなよ」を見れて嬉しい。今日はラッキーだった❗❗」

と、皆さんとても喜んでくださいました😊

「はなよ」を皆さん笑顔で迎えてくれます!
右側に映るのは・・・神輿😲!!
「はなよ」は神輿の前に土地や人々を祓い清めてまわる役割をもっています

⭐神輿を動画に収めました(※音がでます)


 江戸期から御津地域に伝わる奇祭『はなよ』

 地域に愛されてきた伝統文化です🙌



 岡山御津高校は、同日「ドレッシング試食会」でも生徒が活躍しました!
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 ※画像をクリックすると記事にとぶことができます。 

ドレッシング販売の生徒と教員のお子さん📷