被災地の子どもたち、先生たちのために~チーム員が学校支援へ出発~
岡山県教育委員会では、平成30年7月豪雨災害の教訓を生かし、令和4年3月に「災害時学校支援チームおかやま」を発足しました。
このチームは、県内において大規模災害が発生した場合に、被災地の学校教育の早期再開や児童生徒の心のケアなどへの支援をするとともに、平時には、学校における防災体制の整備や防災教育の推進を図る役割を担います。令和4年度にはチーム員の養成講座を開催し、学校種や職名も様々な教職員62名がチーム員の委嘱を受けました。令和5年度も養成講座を開催し、更なる体制強化を図っています。
この度の能登半島地震により被害を受けた石川県への支援のため、岡山県教委ではチーム員を被災地に派遣しています。1月10日から先遣隊3名が、1月16日から第1陣5名が被災地入りし、支援ニーズに関する情報収集や学校支援にあたっています。
先遣隊は1月10日に石川県入りし、石川県教委や「災害時学校支援チームおかやま」創設のモデルともなった兵庫県の震災・学校支援チーム(EARTH)と情報共有を図りました。そこで得た支援ニーズを踏まえ、七尾市内で避難所となっている学校の支援にあたることにしました。
翌11日には七尾市に入り、避難所となっている学校を訪問。学校の教職員も被災している中で、学校再開に向け何ができるか、関係者からの情報収集に努めました。
活動の大きな柱は「学校再開に向けた支援」と「避難所運営にかかわる支援」の2つです。学校の状況、また断水等の状況により、求められるニーズは日々変わっていくことが想定されます。臨機応変な対応が求められています。
先遣隊は12日に帰岡し、15日には、先遣隊と第一陣のチーム員が集まり、メンバーが変わっても同じ視点で支援にあたることができるよう情報を共有しました。
被災して傷ついている子どもたちに寄り添うことができるのは、普段接している学校の先生たちです。その先生たちが、学校再開や子どもたちの心のケアに注力できるように支援することが、「災害時学校支援チームおかやま」が果たす役割だと考えています。当面、1月下旬まではチーム員を派遣することとしています。
被災地の学校再開のため、教職員、そして子どもたちの笑顔のため、岡山県教育委員会「災害時学校支援チームおかやま」は取り組んでまいります。
「災害時学校支援チームおかやま」では、令和4年度末にハンドブックを作成しました。こちらもぜひご覧ください。