国際的な舞台を経験した県立高校生二人が教育長と知事を表敬訪問しました
10月4日、国際的な舞台で貴重な経験をした2名の県立高校の生徒が中村教育長と伊原木知事を表敬訪問しました。
最初に、二人のことを紹介します
門田さんは、米国スタンフォード大学が日本の高校生に提供している、オンラインプログラム「Stanford e-Japan」の2023年度秋学期を修了した生徒約30人のうち、最優秀成績者3人に与えられる「the Fall 2023 Stanford e-Japan award」を受賞しました。今年8月4日~8日には、スタンフォード大学を訪問しました。本県の高校生が最優秀に選出されるのは、 2019年度以来2度目です✨
小方さんは、今年9月18 日~21日に、カナダのモントリオールで開催された「One Young World グローバルサミット 2024」に、岡山県の高校生の代表として参加しました。生徒の派遣にあたっては、岡山大学の協力を得て、派遣枠の確保、生徒の選考等を行うとともに、参加費や渡航費について県教育委員会で支援しており、昨年度に続き、2回目の派遣です。
まずは、中村教育長を表敬訪問しました
最初に中村教育長のもとを訪れました。
一人ずつ今回経験した内容を写真とともに話してくれました。
スタンフォード大学のオンラインプログラムでは、日本とアメリカの経済、文化、歴史などについて、半年間学びました。
オンラインプログラムの最後に発表した論文では、日本のボードゲームとアメリカのボードゲームに例えて、日本とアメリカの企業のお金の使い方を説明して、日本の企業はどうすれば世界で活躍できるのかを、まとめたそうです。
利益をしっかりと確保しようとする日本企業と、まずは経済の規模を大きくしようとするアメリカ企業との違いをユニークな視点からまとめた論文となったようです。
門田さんは、スタンフォード大学を実際に訪問したことも含め、今回の経験を振り返りました。
「英語でコミュニケーションできると色々な社会問題があることがわかり、とても新鮮で刺激的な時間を過ごすことができました。英語のコミュニケーションはある程度出来ましたが、自分の英語力のなさを痛感しました。でも想いは伝わっていたと思うので、それほど苦労はなかったです。日本のことでも日本人が考えていない視点の考えを持っていたり、研究をしたりしていることがわかりました。そのことが嬉しいと感じるとともに、もっと勉強をしないといけないと感じました。」と話してくれました。
他に中村教育長とのやりとりでは次のようなやりとりもありました。
ー今回、スタンフォード大学のプログラムに応募したきっかけは
「オーストラリアに2週間短期留学をしたことです。英語のコミュニケーションが面白いと思うようになりました。」
ー将来どのような職業を目指しているのか
「世界で活躍できる人材になりたいです。」
次に「 One Young World グローバルサミット」に参加した小方さんが説明します。
小方さんは「会場で参加者同士、目が合ったらコミュニケーションが始まる、日本にはない感覚で驚きました」、「自分は高校生なので、何ができるのかを考えるときに、参加しているリーダーたちの夢やこれまでの困難だったことを聞こうと思いました。手作りの名刺を準備して、インタビューをしてまわりました。」とサミットでの出来事を振り返ります。
「リーダーたちは夢をもっていて、とにかく熱量がすごいと感じました。」と予想以上の結果が得られたそうで、リーダーたちは自分から追求してきた結果でここにいるということがわかったと話していました。
サミット参加者とのネットワーク作りも意識していて、自分が興味をもった方には積極的に連絡をとったり、逆に自分に興味をもってくれた人からは連絡があったりしたそうです。
最終日のクロージングセレモニーでは、「サミットが終わったあとに何をするのか」を参加者全員がリボンに書いて、ひとつのオブジェにリボンを集める企画があり、「岡山でもこういった場や機会が出来たら良いと思った。」と感想を話してくれました。
その中で小方さんは「夢には人を動かす原動力があると思う、色々な方との出会いがあり、心と心の握手が出来たと思う。」と振り返ります。
「One Young World グローバルサミット」に参加したいと思ったきっかけは、昨年、岡山大学で行われた国際シンポジウムで、昨年度、「One Young World グローバルサミット」に参加した先輩たちの姿をみて、次は自分が行きたいと思ったといいます。
今後の目標については、小方さんは「たくさんの人とコミュニケーションする機会を持ちたい、色々な世界の人と夢のきっかけを見つける場所や機会にしたい。中からも外からも世界を変えられるような人になりたいです。」と話してくれました。
中村教育長からは「こういった機会に参加したいと思い、行動したことが、すばらしい。そして、普通の高校生ではなかなか経験できないことを経験できたと思う。得られたものはたくさんあったと思うので、その経験を生かして、それぞれの目標に向けてこれからも頑張ってほしい。」とエールを贈りました。
続いて、伊原木知事を表敬訪問しました
伊原木知事にも自分たちが経験したことや感じたことなどを話しました。
伊原木知事は二人の話を聞くとともに、自身も海外の大学で学んでいたことや、自分の失敗した経験などを話しました。予定していた時間はあっという間に過ぎ、最後に記念撮影をして、表敬訪問を終えました。
伊原木知事からは、「今回の経験で、すごく世界が広がったと思う。夢や目標に向けて、これからどうするのか、そこに向けてどうするのか、自分の興味があるところを頑張っていってほしい。ぜひ後輩にもみなさんの経験を話してほしい。」とこれからの二人を応援する言葉をかけました。
これから、門田さん、小方さん、二人の活躍が楽しみです😊
「Stanford e Japan 」について
スタンフォード大学の国際異文化教育プログラム(SPICE )が 2015 年から日本の高校生を対象に、全英語で提供している日米相互文化理解を目的とした講座であり、春季( 2 月 〜 6 月)と秋季( 10 月 〜 2 月)の年 2 回実施される。全国から選抜された30 名の高校生がオンライン上でバーチャルクラスを形成し、様々な分野の専門家によるライブ講義を受講し、クラスメイトとディスカッションを行い、与えられた課題に取り組む。 プログラム終了後には、すべての課題を総合的に評価され、各季で最優秀の 3 名が選出され、
スタンフォード大学を訪問する機会が与えられる。
「One Young World グローバルサミット」 について
世界196 ヶ国から各国を代表する次世代の若手リーダーたち(18~30歳)が一堂に会する、「ヤングダボス会議」とも呼ばれる世界最大級の国際サミ ット。参加者は、地球規模の様々な課題を解決するため、4日間に渡ってスピーチやプレゼンテーション、パネルディスカッション、ワークショップ等を行う。参加者にはサミット終了後、「OYW アンバサダー」の称号が与えられ、長年に渡り世界的な人脈やネットワークを広げることができる。
🔊高校生のための情報発信中❗「次世代おかやま「夢育」ネットワーク」
岡山県の高校生が自分の中で「夢」を育み、その実現に向けて、学年や学校の枠を越えて、互いに協働して学びを深め、様々な分野でチャレンジを重ねていくことを応援する「場」として、様々な情報提供や発信を行っていきます。