【総社高校】「高校生防災サミット」に向けて、Webミーティングに参加しました
来月15日~21日に世界銀行が主催する防災に関する国際会議「UR2024」の開催に合わせて「高校生防災サミット」が開催されます。被災地の4校の高校生が集まり、お互いの取組や未来への提言などのディスカッションを通じて共有したことを、宣言書として完成させます。宣言書を英訳し、世界の防災関係者に日本の高校生の取組や防災意識の高さを発信します。
5月13日 「高校生防災サミット」における宣言書作成に向けて4校の取組や考え方を共有するためにWebミーティングが開催されました。
参加校は兵庫県立姫路商業高等学校、兵庫県立舞子高等学校、宮城県立石巻西高等学校、そして、岡山県立総社高等学校です。
総社高校からは3年生が6名、2年生が4名参加しました。
まずは各校の取組を紹介します。
2018年7月の西日本豪雨災害で学校がある総社市の下原地区が大きな被害を受けたことや、一人の高校生がきっかけとなり、約1000人の高校生ボランティアが集まり、泥かきや片付けを行ったことなどをスライドで説明しました。
また、災害の記憶を継承するために、総社高校の生徒が地域の自主防災組織の方から話を聞いて、想いをまとめて、本を作成したことや、子どもたちが防災プログラムを楽しく体験できるイベントにボランティアとして活動したことを紹介しました。
次に3グループに分かれ、ディスカッション。
ここでは、4校が防災に関する取組の課題について説明をして、それぞれの学校が抱える課題を解決するために、アドバイスや自分の学校の取組を紹介するなど、議論を行いました。
総社高校の生徒は「避難訓練がコロナ禍で数年行われずに、現在は年1回学校だけの実施になっています。生徒の防災に対する意識を高めたい。他の学校ではどのような状況なのか、意識を高めるための取組やアドバイスがあれば教えてください。」などの質問をしていました。
各グループの発表が終わると、ファシリテーターの防災教育学会の諏訪清二会長から「災害を自分事として考えてもらいたいと言うだけでなく、どうすれば自分事にすることができるのか、自分たちが取り組みたいことを具体的にするために、何をするのか、誰に相談するのかなど、各学校で考えておいてください。」と次回のWebミーティングに向けて宿題が出されました。
Webミーティングに参加した総社高校家政科3年生の生徒は「他の参加校の災害に対する意識が高くて驚きました。高校生が地域のラジオに定期的に出演して、防災に関する知識などを発信している取組は参考になりました。楽しかったです。」と笑顔で話してくれました。
「地域のつながりを大切にして、地域と学校が一緒に避難訓練などが今後できるといいなと思います。」と将来に向けた想いも聞くことができました。
総社高校から今後、どのような防災に関する取組が発信されていくのか注目です!
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