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【興陽高校】庭師になりたい!-造園女子の挑戦 part3(完結編)-

  
岡山県立興陽高等学校には、県内で唯一、
造園を学ぶことのできる学科
があります😉

その造園デザイン科で学んでいる、
3年生の森 風花(もり ふうか)さんの挑戦
を追いかけて取材しています📷✨

同時に、「興陽高校」で造園に携わっている方たちについても取材しています📷✨


こちらの記事は、3回に分けてお送りしています📃

今回のpart3は、
堂々の「完結編」
です✨

part3では、
part2後の、
森さんを中心とした「興陽高校」での造園に関するできごとについて、時系列に沿って紹介していきます
😄


とても、とても、とても、長いお話となります。
読み終えるまで、30分程度のお時間をいただきます。
最後まで読んでいただけると、嬉しいです♬♬


↓ part1はコチラから、ご覧ください♬



↓ part2はコチラから、ご覧ください♬




【9月2日】

「イカサ緑地株式会社」田子さん、福元さん「第47回 技能五輪国際大会」壮行式✨



まだ暑さが厳しい9月2日、
どこまでも青く澄み渡った空のもと🌞、


「興陽高校」のグラウンドで、

9月10日開会で、
11日から14日に
フランスのリヨンで開催される、
「第47回 技能五輪国際大会」へ
日本代表として出場
する、
「イカサ緑地株式会社」の
田子 雅也(たご まさや)さん、
福元 健悟(ふくもと けんご)さんの「壮行式」
が行われました✨

まだ夏真っ盛りの青空のもと、
「興陽高校」のグラウンドで
開催された「壮行式」です✨

「イカサ緑地」の方たち(写真左側)
「興陽高校」の先生と生徒たち(写真右側)


「技能五輪国際大会」に、
日本代表として出場する「イカサ緑地」の田子さんと福元さん
です😉

「イカサ緑地」の
田子さん(写真左)と
福元さん(写真右)


なぜ、この社会人のお2人の壮行式が「興陽高校」で行われるのでしょうか❓


その答えは・・・、
興陽高校と造園業界が、連携・協力に関する「包括協定」を結んだからです
詳しくは、
part2の記事をご覧ください♬

まずは、
「興陽高校」造園デザイン科3年生の、
渡部 博暁(わたなべ ひろと)さん、
川端 時雨(かわばた しぐれ)さんより、
「技能五輪国際大会」へ出場するお2人への応援の言葉と、応援メッセージが書き込まれた日本国旗
が贈られました😄


写真左から、
「興陽高校」造園デザイン科
3年生の渡部さん、川端さん

😃「田子さん、福元さん、
国際大会で最高のお庭が仕上げられるように、
全力を出し切ってください✨
興陽高校一同、応援しています♬♬」



1年生と2年生の生徒たちも、その様子を見守っています

写真左から、
「興陽高校」造園デザイン科
2年生の川井さん、大村さん、
1年生の近藤さん、中村さん


「興陽高校」の生徒と先生たちより、
「応援メッセージ」
が書き込まれた国旗の贈呈です✨


「技能五輪国際大会」に出場する、
田子さん、福元さんに贈られた日本国旗です🎌



ここで、
お2人を応援する国旗の作成準備に携わった、
「造園デザイン科」の浅部 あゆみ先生に、
「日本国旗が完成するまでの経緯💡」
を伺ってみました✨

「造園デザイン科」の
浅部先生です😄


もともとは「畜産」が専攻の浅部先生ですが、
現在は「造園」を教えています✨


浅部先生からは、
次のようなお話がありました
💡

「😄『畜産』は、
市場のニーズも踏まえながら、
自分が納得するものを育てるもの
です💡

『興陽高校』で『造園の世界』に来てみたら、
『まずはお客様の好みを聞いて、
それに寄り添った庭をつくるのが理想✨』

ということを知って、
『畜産』との違いを実感しました😲

その違いが『造園の魅力』だなと思っています✨」


続いて、
「国旗に書き込まれたメッセージ」について、
思いを馳せながら、
お話をしてくれました✨


浅部先生のお話は、続きます

😀「国旗には、
『造園デザイン科』の1年生から3年生の生徒約120名と先生たちが、メッセージを書き込んでいます🎌

夏休みの実習後に、生徒たちと一緒に
過去の『技能五輪国際大会』でつくられた庭の写真を見たり📷✨

田子さんと福元さんが、
実際に『興陽高校』の敷地内で、
庭をつくられている様子の写真
を見たりして📷✨、
生徒と先生たちがそれぞれ思い返しながら、メッセージを書き込みました🎌


普段から、練習をものすごく頑張っているお2人に、
ただ『頑張ってください✨』とは書けないので💦、
『ほかの言葉で応援するにはどうしたらいいかな❓』
と考えながら、
『お2人への思いが届きますように✨』
という気持ちを込めて、書きました
👼


国旗の完成までに、約半月の時間
を費やしました🕐」



話を「壮行式」に戻します

また、同じく「興陽高校」3年生の森さんより
もうすぐフランスへ出発するお2人への「お守り」の贈呈もありました♬♬

森さんは、
11月22日、23日に、
愛知県で開催される「技能五輪全国大会」に出場します
💡


いつも、森さんは、
田子さん、福元さんのお2人から、
「興陽高校」の敷地内で、
造園の「技術の継承」をしてもらっています


「興陽高校」の森さん(写真右)より、
「イカサ緑地」の田子さんと福元さんへ✨、

応援の気持ちを込めた、
「お守り」の贈呈です🎁

ほかの先生と生徒たちも、
すぐそばで、温かく見守っています😉


森さんから、
お2人へのメッセージ
です💌

😊「これまでの練習、おつかれさまでした

 もうすぐ、フランスで開催される『技能五輪国際大会』で、
田子さんと福元さんらしいお庭がつくれるよう、
興陽高校の先生たちにも協力してもらって、
木を使った『キーホルダー』を作りました
🍀

これは、お2人への『お守り』です✨」


さて、
どんな「お守り」が贈られたのでしょうか❓


森さんから、お2人へ贈られた
「お守り」(オモテ側)の披露
です✨

田子さん(写真左)には「極める」
福元さん(写真右)には「努める」の「努」
という文字が記されていますね😲


お2人に贈られた「お守り」をアップにしてみます🔍

田子さんに贈られたお守りのアップです✨
「極める」と記されています😲😲😲



福元さんに贈られたお守りのアップです✨
「努」と記されています😲😲😲



田子さんへのお守りのオモテ側には「極める✨」

福元さんへのお守りのオモテ側には「努✨」と記されていますね😀

森さんに、「お守り」に込めた思いを聞いてみました

「お守り」のオモテ側に記された
「極める」と「努」に込めた思いを
聞いてみました✨


「『極める』について」

😊「田子さんが『自分らしく持たれている技術』を『技能五輪国際大会』へ向けて練習をされる度に、さらに極めていってもらえたらな✨と思い、『極める』という文字を選びました♬♬」



「『努』について」

A  😊「夏休みの期間中、私が『興陽高校』に登校した時、いつもお2人の練習風景を目にしていました💡
その時に、福元さんが、日々、かなりの『努力』をしていたことを知っていたので、その『努力』が実を結びますように✨
という祈りを込めて、『努』という字を選びました✨」


こちらが、「お守り」のウラ側です✨


お2人への「お守り」のウラ側には、
幸運のしるし「四つ葉のクローバー」が
埋め込まれています🍀

 
2つとも、本物の「四つ葉のクローバー」が埋め込まれています😲

半永久的に保存ができる「永久押花✨」として、つくったそうです✨

森さんからのお2人への応援の気持ちが、
しっかりと込められた「お守り」
ですね🍀


「国旗」と「お守り」の贈呈後、
田子さんと福元さんより、
「興陽高校」のみなさんへ、言葉が贈られました✨

田子さん(写真左)と福元さん(写真右)です😀

「壮行式」で🌞、
「技能五輪国際大会」へ向けて、
旅立つ前の気持ちを、
それぞれ話してくれました✨


まずは、田子さんからです😀

フランスへ出発する前に、
田子さんから、
「興陽高校」のみなさんへ、
贈られた言葉です✨


😀「興陽高校の生徒のみなさん、先生方、そして、造園業界の方々のおかげで、『興陽高校』で、『技能五輪国際大会』の練習をすることができました✨

このような、みなさんの気持ちが込められた『日本国旗』や『お守り』もいただき、本当にありがとうございます✨

また、日々、練習をするための資材も準備していただき、いつどんな時でも『造園の練習』をすることができました✨

もうすぐフランスへ出発しますが、みなさんに『良い報告』ができるように、頑張って来ます✊」



次は、福元さんからの言葉です✨


福元さんから、
「興陽高校」のみなさんへ、
贈られた言葉です✨


😊「3ヶ月近くもの間、造園の練習をするために『興陽高校』の敷地を使って、ここまで練習することができました✨

『技能五輪国際大会』まで、数日しか残されていませんが💦悔いなく競技ができるように、頑張りたいと思います✨」


「イカサ緑地株式会社」の代表取締役
青江 勇二(あおえ ゆうじ)さん
からも、お話がありました✨


田子さんと福元さんが所属している
「イカサ緑地」
代表取締役の青江さんです✨


😊「『興陽高校』の中野校長先生をはじめ、学校の方々には、大変お世話になり、ありがとうございました✨

おかげさまで、うちの田子と福元は、『興陽高校』でたくさんの練習をさせていただきました😀

こういった練習が出来るのも、今に始まったことではなく、中野校長先生と、われわれ造園業界に属する者が、昔から話し合って、夢に見てきたことが、やっとここで実を結んだように思います✨

ここから先は『未知の世界』ですが、この2人が、世界でどれくらい通用するのか、新たな挑戦をしてきます✨」


左から「イカサ緑地」青江さん、田子さん、
「興陽高校」3年生の森さん、
「イカサ緑地」の福元さん、
「興陽高校」中野校長です😉


「興陽高校」のみなさんから贈られた、
「国旗」と一緒に、
みなさんで記念撮影
をしました📷✨

この日は、
澄み渡るような晴天だったので、国旗の白色が青空に映えますね
🌞

みなさんからの応援の気持ちが、
お2人にしっかり届いたようです♬♬


みんなで集合写真の撮影です📷✨
「興陽高校」と「造園業界」のみなさんが、
ここに集結しました✨


「興陽高校」の中野 功(なかの いさお)校長に、お話を伺いました


「興陽高校」の中野校長です✨


Q 「田子さんと福元さんが『技能五輪国際大会』へ出場されることについて、思いを聞かせてください✨」

A 😊「『国際大会』に出場する、お2人の姿を見ることで、興陽高校の生徒たちも、自分たちの『将来の目標』について考えるきっかけとなったと思います✨

興陽高校と造園業界が包括協定を締結した後、岡山県の『イカサ緑地』の2人が『日本代表』になってくれたからこそ、以前から『こうなればいいな』と思い描いていた『ストーリー』のとおり、一歩一歩、着実にいろいろなことが前に進んでいっていると思います✨


Q 「今後、目指していることは何ですか😉❓」

A 😊「今回の『技能五輪』のことだけにはとどまらず、この場所が『興陽高校』だけではなくて、造園業界も含めて、他の都道府県や他の学校との『学び合いの場』になれば良いなと思っています✨」



「壮行会」に参加していた、
造園デザイン科の2年生の生徒たちに、お話を聞いてみました✨

3年生の森さんが挑戦している「技能五輪全国大会」への出場を目指して、日々、頑張っている2人の生徒たちです😉

↓ 生徒たちの左側に写っているのは、
「造園デザイン科」の尾畑 篤司(おばた あつし)科長です✨

写真左から、
「造園デザイン科」尾畑科長、
2年生の大村さん、川井さんです✨
みなさん、とても爽やかな笑顔ですね♬♬



まずは、
大村 眞那実(おおむら まなみ)さんです✨


3年生の森さんに続いて、
「技能五輪全国大会」への出場を目指している、
大村さんです♬♬

 「今は、『お庭づくり』を頑張っています✊
周りの人を笑顔にすることや、
人間関係づくりなど、
たくさんのことを学んでいます🏫

もし、来年『技能五輪全国大会』に
出場することになったら、
しっかり頑張りたいです✊」


次は、
川井 詩葉(かわい おとは)さんです✨


3年生の森さんに続いて、
自分もぜひ、
「技能五輪全国大会」への出場を目指したいと、
笑顔で答えてくれた川井さん😉

「今は、
『庭の歴史』や『庭の構成』について勉強したり、
『造園業に関する用語』を覚えたりしています♬♬

先輩の森さんが、
『全国大会』に出ることはすごいことだと思いますし✨、
自分も、
来年ぜひ出場して頑張りたいです💡」


2年生のお話を聞きましたが、
それぞれ「将来の夢や希望」に向かって、日々頑張っている姿は、とてもまぶしかったです✨



さて、お話を「技能五輪国際大会」に戻します✨

「イカサ緑地」の田子さんと福元さんは、
「興陽高校」の敷地内で、
日々、「技能五輪国際大会」へ向けて、練習を頑張っていました

↓ 大会目前に、お2人が丹精込めてつくった庭の一つが、コチラです✨

「興陽高校」の敷地内で、
何度も「庭」をつくっては整地をし、
またつくっては整地をし、
という作業を繰り返し繰り返し、練習して来ました✨

お2人が練習する場を提供できたのは、
「興陽高校」と「造園業界」が、
「包括協定」を締結したからこそです😉



お2人の練習風景を撮影した、10分程度のダイジェスト動画です。

お2人の技術力が高いのは、日々の練習の成果だということがよく分かります。


      


写真左から、
福元さん、田子さんです😀
フレッシュな笑顔が輝いていました✨


「興陽高校」のみなさんからの、
心の込もった応援を受けて、
いよいよ、お2人は、フランスの舞台で新たな挑戦をします✨



【9月11日~14日】

「第47回 技能五輪国際大会」に「イカサ緑地」田子さん、福元さんが「日本代表」として挑戦✨


果たして、
お2人が挑戦した結果は、どうだったのでしょうか・・・


「庭人」と背中に書かれた競技服で、
フランスの地に颯爽と降り立つ、
田子さん(写真左)、

エキスパートの
今田 康正(いまだ やすまさ)さん
((株)今田作庭園 代表取締役)
(写真中央)、

福元さん(写真右)


写真左から、
エキスパートの今田さん、
田子さん、福元さん✨
みなさん、とても和やかな表情ですね😉


お2人の、
4日間にも渡る競技の様子です
😃

延べ4日間にも渡る、
長丁場の大会です✨

お2人のたゆまない練習の成果が、
この世界の舞台で試されます💡


植栽をする、
田子さん(写真手前)と
福元さん(写真奥側)✨


完成した庭です✨

細部に至るまで、
お2人の「庭人魂」が宿った、
とても美しい庭が完成しました😀


9月2日の「壮行式」で、
「興陽高校」のみなさんが託した国旗も、
フランスの地で、
田子さんと福元さんを、力強く応援しました


競技終了後、
国旗を掲げる、
田子さん(写真左)と福元さん(写真右)


さて、
延べ4日間に渡る競技の結果ですが・・・、



なんと😲😲😲

「銀賞」を獲得されました✨
世界で第2位です😲😲😲

素晴らしい快挙です✨


世界の強豪たちと競い、
見事「銀賞」を獲得した、
田子さん(写真左)と福元さん(写真右)✨

今までの練習の努力が報われて、
とても晴れやかな表情のお2人です🌞

とびっきりの笑顔が素敵ですね✨


お2人が、
見事「銀賞」を受賞した時の、
会場の様子です✨

「日本国旗」を背負って、
ステージに誇らしげに立っています✨

こちらの写真からも、
当日の熱気あふれる会場の様子を
垣間見ることができます😃

会場にとどろく、
割れんばかりの拍手喝采や喜びに沸く歓声が、
現地に行っていない私の耳にも、
こだまするようです✨



お2人の快挙を、
現地のみなさんでお祝いしています✨


お2人の快挙を祝う人たち😃

写真前列左から、
通訳の熊谷さん、田子さんのお母さん、田子さん、福元さん、井上 花子さん✨、

一番奥の方が、
青江さんです✨



こちらが、
「一般社団法人 日本造園組合連合会」の
参与 井上 花子(いのうえ はなこ)さんです✨

造園日本代表を勝利に導く「戦略家」として、
そして
お2人のメンタル面を支える「母」として、
大きなお力添えをしていただきました✨



令和5年12月8日、
「興陽高校」と「造園業界」が「連携・協力に関する包括協定書」を交わしました。



協定締結のその先には、
「造園業界」の田子さんと福元さんが「興陽高校」の敷地内で、造園の練習をしたり、
「造園業界」の方たちが「興陽高校」の生徒と先生たちに、造園の技術を継承したり・・・。


お互いに補い合い、
ともに協力し合うことで、
田子さんと福元さんが、
「技能五輪国際大会」という、華々しい世界の舞台へ挑戦し、銀メダル獲得という輝かしい結果へと結びつけることが叶いました。




【9月30日】

「イカサ緑地」田子さん、福元さん「第47回 技能五輪国際大会 報告会」✨



そして、9月30日、
「興陽高校」の敷地内にある「興陽館」で、
「第47回 技能五輪国際大会 報告会」が開催されました
😀


報告会の会場、
「興陽館」の外観です✨

当日は、とても爽やかな晴天でした🌞

  

(写真奥)左から、
「イカサ緑地」の福元さん、田子さん

(写真手前)
「興陽高校」造園・デザイン科の
1年生から3年生の生徒たち、約120名です✨


同じ「造園」に携わる先輩である、
田子さんと福元さんからのお話を、
今か今かと待ち焦がれている生徒たち✨

   

前に掲げられた横断幕を拡大してみます🔍


9月11日から14日まで、
フランスで開催された「技能五輪国際大会」に出場した、
「イカサ緑地」の田子さん、福元さんの報告会です✨



「報告会」に参加した、
「興陽高校」の生徒たち😃

3年生の森さんも参加しています✨
(写真中央)


開会にあたって、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の副支部長である、
青木 浩平(あおき こうへい)さんが作成した動画を、みんなで鑑賞しました🎥


青木さんが、
お2人の「努力の軌跡」を心に刻むために、
ひとつひとつの場面を丁寧に選びながら、
その一瞬一瞬を伝えるために作成した動画を、
会場のみなさんで鑑賞しました✨  



約10分間の動画です✨

お2人の
銀メダル受賞までの軌跡をまとめた動画に、
会場のみなさんの心は、
強く揺さぶられました。

 

お2人の動画に、
引き込まれて、
ただひたすら熱心に鑑賞する生徒たち✨



動画の鑑賞後、
「イカサ緑地」の田子さんから、
みなさんへの挨拶
がありました✨

会場に集まった「造園デザイン科」の
1年生から3年生の生徒、
約120名と先生たちに向けて、
田子さんより挨拶がありました✨

田子さんは、「技術力」はもとより、
「造園」に掛ける思いは人一倍強く、
「冷静沈着な、咄嗟(とっさ)の判断力」が
持ち味です😃



興陽高校のみなさん、こんにちは!
「イカサ緑地」の田子 雅也です。

たくさんの応援と、国旗の応援メッセージをありがとうございました。
この銀賞も、みなさんからのサポートのおかげだと実感しています。

僕が「技能五輪」の練習を始めたのは、高校1年生の時でした。
「造園」に携わったのも、その時が初めてでした。

先生がとても熱心に指導してくれたので、
「熱心な先生のために頑張ろう!」
という気持ちで、最初の1年間は、練習をしていましたが、2年生、3年生と「造園」に継続して携わっていくうちに、「世界大会」を目指したいと思うようになってきました。

放課後まで、友人とわいわい練習をしていたので、とても楽しかったですし、高校1年生からの「7年間の継続」によって、こうやって、結果が出たことは、とても嬉しく思っています。

自分たちが「興陽高校」で練習をするようになってから、高校生のみなさんが、一生懸命「剪定作業」をしたり、「お庭」をつくったりしているのを見て、本当に、他の農業高校とは、一味違う雰囲気があるなと思っていました。


やっぱり、そのような、他の学校では見られないような「特徴的な造園の授業」を受けて、日々頑張っていることは、将来、絶対、何かの役に立つと思います。


これからのみなさんの進路として、「造園」の仕事に就く人も、そうでない人もいるかとは思いますが、実は「進路の分野」はそんなに関係がないです。

何かに一生懸命取り組んで、継続し続けること、それは趣味でも何でも良いのですが、「自分が好きなことを極めること」が、とても大事なことだと思います。
僕は、今回の「技能五輪国際大会」に出場したことで、そのことを実感しました。

特に、1年生のみなさんは、この先、「造園」で初めての作業に触れていく中で、たくさん悩んだり、考えたりするかも知れません。

でも、これから先、高校生活を振り返った時に、「高校生活は、すごくよかったな」と思える時が絶対に来ると思うので、これからの高校生活をぜひ楽しんで、過ごしてください。


次に、
福元さんからみなさんへ


田子さんと二人三脚で力を合わせて、
銀メダルを獲得した、
福元さんです✨

福元さんは、「絶妙なバランス感覚」を有し、
ひたむきに「努力」を重ね、
いつの間にか、
学んだ技術を自分のものにしてしまうのが、
持ち味です✨


 

みなさん、こんにちは!
「イカサ緑地」の福元 健悟です。

僕が初めて「技能五輪」に関わったのは、高校2年生の時でした。
その時、僕がいた学校では「造園」の大会に出場する選手は、先輩と僕の2人だけでした。

初めて「校内予選」で戦った時に、先輩に勝つことができましたが、「学校内の部活内予選」では、大きく負けてしまいました。

今でも、あの時に味わった「悔しい思い」については、はっきりと覚えています。

当時の僕は、進学する予定でしたが、同時進行で、「最後の高校生活の思い出」として「技能五輪全国大会」に出させていただきました。
その時の結果は、そんなに良くなかったので、一度、「技能五輪」の世界からは距離を置こうと思いました。
その代わりに、必死で受験勉強をしていたのを、覚えています。

その後、いろいろな方たちとの出会いがあって、「技能五輪国際大会」に出るチャンスを与えてもらいました。
その時の造園の技術は、とても下手だったと思います。

自分でも、本当に、国際大会という大きな舞台に挑戦できるのか不安だったし、今でも、本当にここまでよくやったなと思います。

そのつらい時期に、「興陽高校」のみなさんが、暑いさなかでも、たくさん汗をかきながら、実習に励んでいる姿を見て、「僕も頑張らないと」と思い、何度も助けられました。みなさんのおかげで、ここまで来られたのかなと思います。

3年生のみなさんは、この先、卒業したら、それぞれの道に進むかと思いますが、今の若いうちだからこそ、いろんな人が「サポート」をしてくれると思います。

僕も、かなりたくさんの人に出会って、ものすごくたくさんのことを学んで、そして、たくさんのことに挑戦できたので、いろいろな人に感謝しています。

みなさんに、最後に伝えたいのは、
僕は、自分の実力だけで、ここまで来たとは思っていなくて、「みなさんのサポート」であるとか、「みなさんとのご縁」があったおかげで、ここまで来られたのだと思っています。

なので、みなさんには、すぐ隣にいる友達でもいいですし、先生でもいいですし、誰かとの「ひとつの縁」が、意外に「大きなきっかけ」となったり、自分を「知らない世界に連れて行ってくれたりする」と思うので、その縁を大切にしていってほしいなと思います。

1年生、2年生のみなさんの中にも、「技能五輪」を目指される方もおられると思います。
3年生も、もしかしたら、就職した先で、「技能五輪」に挑戦される方もおられるかも知れません。
どこかでまた「興陽高校」のみなさんと、お話ができたら嬉しいなと思っています。
みなさん、本当にありがとうございました。

 

お2人が所属する「イカサ緑地株式会社」の、
代表取締役 青江 勇二(あおえ ゆうじ)さんからも、みなさんへ向けての挨拶
がありました✨

青江さんから、
「興陽高校」のみなさんへ✨

応援のお礼と、
激励の言葉が贈られました😀


みなさん、こんにちは!
「イカサ緑地」代表取締役の青江 勇二です。

昔から、「興陽高校」の中野校長先生、「造園デザイン科」の田中先生、尾畑先生とお話をしていたのですが、それまでは、「技能五輪」への岡山県からの選手の出場はありませんでした。

そんな状況でしたが、僕が組合に入って、役員になった時、
「岡山県から、『技能五輪』に1人も出場しないのは、さみしい」
という気持ちから、
「これからどうにかして、『造園』の職人や技術者を増やしていきたい」
という気持ちが芽生えてきました。

そんな折、「興陽高校」さんの方に、どうにか「技能五輪」に出場する選手を学校で育ててもらえませんかとお願いをして、生徒さんが出場するようになったのが、すべての始まりでした。

そこから毎年「興陽高校」の生徒さんが、「若年者ものづくり競技大会」や「技能五輪」へ出場するようになりました。

その時から、「技能五輪」という世界に「イカサ緑地」からも、ぜひ選手を出場させたいという思いがありました。

その後、さまざまなご縁のもと、うちの田子と福元の2人が「技能五輪国際大会」に出場することとなりました。
日々の練習の中で、彼らは、たくさんの「挫折」を味わいました。

ただ、人間というものは、「挫折」が無いと、やはり「進化」は無いと思います。
「技能五輪国際大会」への出場までの道のりは、決して平坦なものではなく、日々「不安」と背中合わせの状況でした。
「不安」だからこそ、万全に備えるために、ひたむきに練習します。

ただ、そこで、大きな力を発揮したのは、彼らが「決して、あきらめなかったこと」です。
みなさんも、自分たちの夢に向かって、決してあきらめることなく、自分の夢や信じた道を突き進んでいってください。


「報告会」の最後に、
参加していた来賓の方々より、挨拶がありました✨


来賓として、
「造園業界」と「(公財)玉野市公園緑化協会」から、
4名の方が参加されました✨

それぞれの方のご所属については、
下記をご覧ください😀



写真左から、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
内山 淳(うちやま じゅん)支部長
です✨
(「株式会社 山都屋」代表取締役社長)


左から2番目の方は、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
大山 雅章(おおやま まさあき)副支部長
です✨
(「老龍園緑化株式会社」代表取締役)


次は、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
青木 浩平(あおき こうへい)副支部長
です✨
(「瀬戸内造園株式会社」代表取締役)


最後は、
「公益財団法人 玉野市公園緑化協会」
常務理事 兼 事務局長
岡 秀雄(おか ひでお)さん
です✨
(岡さんは、平成6年から現在に渡って、玉野市のみやま公園で『興陽高校』造園デザイン科の『みやま公園実習』を継続して実施されてきており、生徒の技術力向上に一役買っている方です。)


「報告会」に参加した、
「興陽高校」の生徒たちと先生、
「造園業界」の方たちが、
ここに集結しました✨

この中に、
未来の田子さん、福元さんが
いるかも知れませんね😄



「興陽高校」の生徒たちは、

自分たちと年齢が近い、
田子さんと福元さんが、
「造園」の技術で「技能五輪国際大会」という晴れ舞台に挑戦し、見事、銀メダルを獲得した、そのカッコ良い姿を見て、

もしかしたら、
自分も次に続けば・・・と、
憧れや希望を抱いたかも知れません。


そのうちいつか、
「興陽高校」の生徒から、
世界の強豪たちと、
身につけた造園の技術で競うことができる選手が出場するかも知れませんね。



「報告会」終了後、
有志の方で集まって、記念撮影をしました
📷

国旗とともに、有志で記念撮影です📷✨

「興陽高校」と「造園業界」が協力し、
お2人がたゆまない努力を積み重ねた結果、
銀メダルを獲得することができました😊



田子さんと福元さんが、
みなさんに、銀メダルを披露しました


田子さんが、
輝かしい「世界第2位」の
銀メダルを披露です✨


(写真左)
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
内山 淳(うちやま じゅん)支部長と、

(写真右)福元さんです✨

銀メダルと同じく、
お2人とも、笑顔が輝いています✨


お2人に贈られた、
銀メダル(オモテ)のアップです✨

 

銀メダル(ウラ)です✨

お2人の努力が、
ついに実を結びました😃


(写真左)福元さんと、
(写真右)田子さんです😊

おやおや❓
テーブルの上に置いてある田子さんのリュックには、
キーホルダーの「お守り」らしき物が、
付けられていますね✨


「お守り」を拡大してみました🔍

田子さんは、
「技能五輪国際大会」終了後も、
森さんから贈られた、
「極める」のお守りを、
身につけていたようです😊

田子さんと同じく、
福元さんも、森さんからもらったお守りを、
大切にしています✨



4年後の2028年に開催される「技能五輪国際大会」は、なんと、日本(愛知県)で開催されることが決定されました。

 

日本で開催されるこの大会の出場を目指して、熱き戦いが、これから始まろうとしています。




【9月から11月】

「興陽高校」で造園に関する「講習会」を開催🏫


 
「興陽高校」の敷地内にある練習場で、
造園の技術を継承する「講習会」が、
数日間に渡って開催されました



「興陽高校」造園デザイン科の生徒や先生たち、
「造園業界」に属する方たちが参加しました😉


「講習会」が開催された、
「興陽高校」の敷地内にあるテント✨
(写真は、7月26日現在の様子です)



11月23日、24日に、
愛知県で開催される「技能五輪全国大会」に、造園の選手として、岡山県から出場する「興陽高校」造園デザイン科3年生の森さんも参加しています
😀


「全国大会」の日程は、
11月22日が開会式、
11月23日、24日が造園の競技、
11月25日が閉会式です✨


「技能五輪全国大会」とは・・・✨

日本国内の原則23歳以下のさまざまな技能を持った青年技能者を対象とした大会で、昭和38年より毎年開催されています。
偶数年度に開催される大会は、その翌年に開催される「技能五輪国際大会」の選手の選考を兼ねています。

技能の競技を通じて、青年技能者に「努力目標」を付与するのと同時に、技能に身近に触れる機会を増やします。

広く国民の方に対して、「技能の重要性」や「技能の必要性」を周知し、「技能を尊重する機運」の醸成を目指しています。

「造園」を含む42職種を対象とした、全国レベルの技能を競う大会です。

【参考資料】「中央職業能力開発協会」のホームページより



9月28日、29日、
2日間に渡って、「講習会」が開催されました。

この講習会は、「造園業界」が「技能五輪」に出場予定の生徒と指導教職員を対象に実施しました。

講師として、「一般社団法人 日本造園組合連合会」の金藤 晃(かねとう あきら)常務理事(「金藤造園」(香川県さぬき市))が招かれました



1日目の様子を紹介します😀



「造園業界」の方たちの指導のもと、
「石積み」の練習をする、
「興陽高校」の生徒たち✨

グリーンのポロシャツを着用しているのが、
造園デザイン科の生徒たちです😀



「興陽高校」の先生たちも、
「石積み」の練習をしています✨

(写真左から3人目)
講師の
「(一社)日本造園組合連合会」
金藤常務理事が指導しています。



(写真左)
「興陽高校」の長谷川先生に、
(写真右)
「イカサ緑地」の青江さんが、
「石積み」の技術を継承(伝授)しています✨




(写真左)
「興陽高校」造園デザイン科の卒業生で、
非常勤講師(エキスパート)として勤務している
佐伯 義也(さえき よしや)先生も参加しています。
生徒たちに「石積み」のコツを教えています。



(写真左)
その卓越した「石積み」の技術で、
国の「現代の名工」に選ばれた、
「株式会社 近江庭園」(滋賀県大津市)の
寺下 弘(てらした ひろむ)会長も、
講習会に来てくれました✨

(写真右)
「興陽高校」造園デザイン科の
森さんです😉



2日目の様子です

(写真左)
「興陽高校」の森さんに、
(写真右)
「イカサ緑地」の福元さんが、
「敷石」の技術を継承しています✨


(写真左)森さん、
(写真中央)「イカサ緑地」の青江さん、
(写真右)福元さん😀


この日完成した、
「石積み」(写真奥)と
「敷石」(写真手前)です✨

とても美しい仕上がりですね😲😲😲


「講習会」に参加したみなさんで、記念写真を撮影しました📷


「興陽高校」の生徒と先生たち、
「造園業界」の方たちで撮影しました📷

(写真前列右から4人目)
金藤常務理事です。



【10月~11月】

「興陽高校」造園デザイン科の田中先生が、森さんに造園の技術指導✨(森さん、猛練習💦)



「興陽高校」造園デザイン科には、
田中 賢造(たなか けんぞう)先生という、
京都の造園会社での勤務経験があり、とても「技術指導力」が高い先生
がおられます😀


「興陽高校」にとっては、
40年近くに渡って、造園デザイン科を支えた「要(かなめ)」となる方ですが、65歳となられ、今年度末で退職されます。


日頃の実習でも、生徒たちに造園の技術指導をしていますが、
10月から11月にかけては、
11月23日、24日に「技能五輪全国大会」へ、岡山県代表の選手として出場する森さんに、造園の技術指導をしています。


木工の技術を継承する、
田中先生(写真右)と、
造園デザイン科3年生の森さん😊


森さんに、技術を継承します✨

技術は、
「カタチの無いもの」であるからこそ、
技術者から、新しい世代へと、
継承していくことが、
とても大切です😊



田中先生→森さんへ✨

植栽の技術を継承しています🌷🌷


「造園業界」の方たちから→森さんへ、
「田中先生」から→森さんへ、
猛練習の結果、
たくさんの技術が継承されました✨


この後、
森さんが「技能五輪全国大会」への挑戦をします✨



【11月23日~24日】

「技能五輪全国大会」に「興陽高校」森さんが「岡山県代表」として挑戦✨



(競技1日目✨)


ついに、
造園の競技が始まります✨

緊張で目に涙を浮かべ、とても不安そうな森さんです💦

「興陽高校」造園デザイン科の田中先生が、
森さんを温かく見守っています


(写真左)
競技開始前、不安を隠せない森さん💦
目には、涙が浮かんでいます😢

(写真右)
「興陽高校」造園デザイン科
田中先生です✨



事前に公開されている、競技図面です

こちらに記載されている寸法通りに、2日間で作業します😊

 【競技日程】
11月23日(土)競技
  
(集合)8時
  (開始)8時30分     (終了)15時30分

11月24日(日)競技
  
(集合)8時
  (開始)8時30分     (終了)12時30分
  (解体撤去)14時30分~16時(予定)


今回、森さんが、
2日間で挑戦する競技図面です✨


いよいよ、競技が開始しました✨

森さんは、まず、
「石積み」の作業に使用する石を運んでいます✨

「石積み」の作業に
使用する石を運ぶ森さん😊

かなり重たそうです💦



競技のために用意された、
約0.7トンの石の中から運んだ石を使って、
「石積み」の作業をしています💡

「石積み」用の石は、
あらかじめ「約0.7トン」分が用意されており、
選手たちは、
その中から石を選び、
作業をします✨


森さんの作業を見守る、
「興陽高校」造園デザイン科の先生たちと、

応援に駆けつけた、
森さんのお父さん✨
(写真後列の左から2人目)

写真には写っていませんが、
森さんのお母さんも、
応援に来ていました😄

ご両親は、
「私たちは、風花が頑張っている造園のことは分からないけれど、
身体や食事のケアは精一杯するからね。」
と、いつも近くで励ましてくれていました✨


次は、
「敷石」の作業です
😀

競技図面の寸法に従って、
「敷石」の作業を進める森さん✨



競技の始まりは、
とても不安そうな森さんでしたが💦、
みなさんが見守る中、
無事に、1日目の競技を終えることが出来ました✨



(競技2日目✨)


競技2日目の朝です🌞

寒空のもと、もうすぐ競技開始です

森さんは、競技に備えて、
応援に駆けつけた「興陽高校」の先生たちと、温かいドリンクで、ホッと一息です


(写真左から)
佐藤先生、尾畑先生、森さん、田中先生、長谷川先生😄

森さんが手に持っているのは、
佐藤先生が用意してくれた、
ホットの紅茶です☕
(写真撮影は、板野先生です📷)



さて、
2日目の競技が開始しました😊

「竹垣」を製作しています

竹垣に、黒いシュロ縄を結ぶ森さん😊

竹垣製作については、
あらかじめ用意された競技図面で、
地面に立てる柱の位置だけが決まっていて、
後は自由に製作しても良いというルールでした✨



青空のもと、
次は、「植栽」です


「岡山県代表」の選手のために
用意された区画内で、
「植栽」をする森さん🌷🌷




2日間に渡る、競技が終了しました✨

無事に、競技時間内に作業が終えることができました✨

時間内に完成した庭です✨


作庭の拡大写真です🔍

とても美しい出来映えです😊

競技図面の寸法を元に、
森さんが2日間で仕上げた庭です✨


写真中央左の「石積み」の部分のみ、
さらに拡大します🔍


「石積み」の写真です✨

田中先生が言われるには、
森さんは割った石を使ったので、
他には見られないような、
柔らかな仕上がりになったそうです😲😲😲




2日間に渡る競技の終了後の森さんと、
「興陽高校」造園デザイン科の先生たちです😊

青空に、晴れやかな笑顔が素敵なヒトコマです📷✨

 

競技終了後に撮影された、
森さんがお気に入りの写真です✨

(写真左から)
佐藤先生、板野先生、田中先生、森さん、長谷川先生、尾畑先生😊


森さんの挑戦の結果は、後ほど発表します♬♬

 


森さんの2日目の大会の様子を撮影した、10分程度のダイジェスト動画です。

ナレーションの声の主は、田中先生です。

田中先生が、森さんを一生懸命応援している様子が伝わってきます。



「田中先生ともりこのノート」📖


みなさん、
「庭師になりたいー造園女子の挑戦 part2ー」の記事の最後に登場した、「田中先生ともりこのノート」のことを覚えていますか
😉

「もりこ」とは、森さんの愛称です✨

 

田中先生は、
10年ぐらい前から、
「技能五輪全国大会」に出場が決定した生徒と、
出場決定後から、大会直前の時期まで、
造園の実習で「できなかったこと」「分からなかったこと」について振り返るために、ノートでやり取りをしています


今年、
「興陽高校」から「技能五輪全国大会」に出場したのは、森さんだけだったので、このノートを持っているのは、森さんだけです✨


森さんにとって、
このノートは、どのような存在だったのでしょうか❓


「森さんにとって、
『田中先生ともりこのノート』の存在とは❓」

森さんに聞いてみました✨


【森さん😊】

このノートは、造園の実習で教えてもらったことを、頭の中で整理して、覚えるために使っていました。

特に決まりは無いのですが、私は、学校で書くというよりは、家に帰ってからまとめて書くことが多かったです。

例えば、わからないことがあったら、ノートにまとめて、次に、田中先生の実習を受ける時に、
「昨日、ノートにまとめて、自分ではこう思ったのですが、こういう場合は、どうしたら良いですか?」
と質問して、教えてもらいました。

まとめた内容を、次の作業の時の参考にしていました。


「田中先生ともりこのノート」の表紙です📖
森さんが描いた、
もりこさんと田中先生のイラストに、ほのぼのします🍀



表紙を開いてみました✨

ノートの内容を、一部紹介します😉

田中先生から教えてもらった、
造園の技術について、
森さんが、びっしりと記入しています😲😲😲


こちらのページには、
美しい植栽(草花)の写真もあります✨

植栽について学んだことを、
しっかりと振り返っています📖


こちらには、
割った石を、亀の甲のように並べていく「乱張り」の作業について、書かれています
😊

 

「乱張り」の作業について、
森さんが振り返っています😊


田中先生から、
練習が思うように進まない状況に陥っていた、もりこさんへのメッセージもありました✨


田中先生から、もりこさんへ、
激励のメッセージです✨

【田中先生から、もりこさんへ📨】

テレビを見ていたら、13歳のバイオリニストが出ていました。
その中で、
「挑戦しないと、始まらない」
と言っていました。

もりこさんは、造園の世界に入って、挑戦しているので、もうすでに始まっています。
あとは、前に進みましょう。

田子さんと福元さんが、「技能五輪国際大会」で銀メダルをとれて、良かったですね。
森さんから、お2人に「お守り」をプレゼントしたので、森さんのおかげも、ちょこっとありました!ね。

また、今日から頑張りましょう。


「田中先生ともりこのノート」の最後のページです📖

「一生の宝物✨」になるノートですね😉


実は、
1冊目のノートを最後まで使った後は、
森さんが、自分で「Season2(続編)」のノート(ファイル)を準備しました📖


こちらのノートは、
「技能五輪全国大会」の本番前の練習まで、書き込まれていました
😊


1冊目に続く、
「田中先生ともりこのノート(ファイル)(Season2)」
の表紙です📖

森さんが、
造園実習を頑張る「モチベーション」を保つため、
友人と一緒に、
表紙にたくさんの楽しいシールを貼ったそうです😊



ノートとは別に、
田中先生から森さんへのメッセージを綴った、大切なメモもありました📃



田中先生から、もりこさんへ伝えたいこと📨

「乱張り」の作業について、もう少し気楽に考えたらどうかな?
割った石を、亀の甲のように並べていく作業は、本当に「パズル!パズル!」

こんなお話を聞いたことがあります。
「Why(なぜ)?」よりも「How(どうやって)?」

「こんなに頑張っているのに、なんで、できないの?」
「時間ばっかりかかって、うまくいかないのは、なんで?」
じゃなくて、
「How(どうやって)?」

「さて、この石たちを使って、どう作業をしたら良いかな?」
「この石たちを、どういう風に使って作業をしようか?」

そう考えたら、前を向いて行ける。

自分の身体は一番大切だけど、
「ピンチ」や「逆境」を乗り越えたいなら、
「Why(なぜ)?」じゃなくて「How(どうやって)?」で行こう。


今年の夏、暑いさなか、
「乱張り」の作業をしていた森さん。

「乱張り」とは、
削った石を亀の甲のように並べていく、
とても地道な作業です。


亀の甲のように美しく並べた、
「諏訪鉄平(すわてっぺい)」という石の隙間に、
砂を埋め込んでいく森さん😉


実は・・・、
来年の春から🌸🌸🌸、
岡山県以外の場所で、
将来の夢だった「庭師」として、
新たな一歩を踏み出すことが決まった森さん😊


「田中先生ともりこのノート」を2冊とも、
新たなステージが始まる場所へ持っていくそうです📖



【12月12日】

「造園技能検定士2級」「技能五輪全国大会」に挑戦した、森さんの結果発表✨


12月12日、
「興陽高校」の敷地内にある「造園実習室」で、取材をしました
😊

初めて、
「造園実習室」で取材をしたのは、今年の6月20日でした✨

夏、秋、冬と季節は流れ、
凜とした、
冬の冷たい空気に包まれた空間の中での取材でした📷


12月に訪れた際の、
「冬の造園実習室」の外観です😊



「興陽高校」の冬の制服で登場した、森さんです✨

えんじ色の制服で登場した森さん😊

背景に写り込んでいるのは、
お正月のしめ縄用の藁(わら)です✨
季節を感じる1枚ですね📷



まずは、
森さんが挑戦した「造園技能検定士2級」の結果発表です♬♬

 

その結果は・・・、

お見事✨
無事に合格し、
さらに「金賞」を受賞しました😊


受賞の基準となる点数の区分は公開されていませんが、
受検した人たちの中で、
ある一定の基準を満たしており、一番、高い点数を取った人が「金賞」となるそうです。

森さん、頑張りましたね😄


「造園技能検定士2級」
金賞受賞の賞状を披露です✨


賞状を拡大してみます🔍


森さん、
おめでとうございます👏
心より、盛大な拍手を送ります👏

日々の努力の結果が、
報われましたね✨



続いて、
「技能五輪全国大会」の結果発表です✨


なんと😲😲😲


こちらも、お見事✨
「敢闘賞」を受賞しました😊


「技能五輪全国大会」の方でも、
「敢闘賞」を受賞です✨

メダルに刻まれているのは、
漢字の「手」を表しているそうです👏

ピカピカ輝いています✨


先日の「第19回 若年者ものづくり競技大会」では、入賞できなかった森さんですが💦

その悔しさをバネにして、猛練習をし、努力を継続した結果、「技能五輪全国大会」で「敢闘賞」を受賞しました✨


「技能五輪全国大会」の出場対象者は、23才以下の者で、「若年者ものづくり競技大会」は20才以下の就職していない者です。
高校3年生の森さんが「技能五輪全国大会」で結果を出すには、とてもハードルが高い大会でした。



「若年者ものづくり競技大会」で入賞を逃した人が、「技能五輪全国大会」で「敢闘賞」を受賞することは、前例のない快挙だそうです💦


森さん、本当によく頑張りましたね😃


森さん自身は、
競技の結果に、全く自信がなくて、
表彰式を待たずに帰りたいほどだったそうです。


ですが、
競技終了後の表彰式で、
「敢闘賞」の受賞者として、
その名前を呼ばれた森さんは、
とても驚いたそうです😲😲😲


この結果から、
森さんの努力の成果が、
しっかりとあらわれていることがわかります😊


過去に、
私(取材をしている者)に、こんなことを言ってくれた人がいました。


「自分が努力して身につけたことは、すべて自分のもの。他の誰も、それをあなたから奪うことはできない。」

 

森さんはまさに、
「興陽高校」の先生たちや、
「造園業界」の方たちから、さまざまな技術を贈られました。

継承された技術は、森さんのものとなりました。

森さんを巡る方たちからいただいた、
「造園の技術」や「温かい気持ち」。


カタチはありませんが、
カタチがないからこそ大事にしたい、そのすべてを、しっかりと身につけることができました。


みなさんから贈られた大切なものを、
森さんは、しっかりと胸にいだいて、
春からまた、
新たなステージへと旅立ちます。


「技能五輪全国大会」の「敢闘賞」
を受賞した森さんが、
メダルを披露です✨




4月から、県外で「庭師」として働く、

もりこさんから田中先生へ「贈る言葉」📨
田中先生からもりこさんへ「贈る言葉」📨


実は、
森さんの取材の日には、
田中先生も同席していました


普段ならば、
お互いに伝えたいことがあっても、
なかなか伝える機会に恵まれないかも知れませんよね
💦


そこで、
森さんと田中先生に、
「お互いへ贈る言葉」を伺ってみました📨


(写真左)森さんと、
(写真右)田中先生です😊

お2人とも、
笑顔で答えてくれました✨


「森さんから→→→田中先生へ📨」

田中先生、
「若年者ものづくり競技大会」や「技能五輪全国大会」の時も、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。

「若年者ものづくり競技大会」の時は、良い結果が出せなくて、気持ちが沈んでしまい、ご迷惑をおかけしました。

それでも「技能五輪全国大会」を、私と一緒に頑張ってくれて、本当にありがとうございました。

そのおかげで、最後まであきらめず、ちゃんとしたお庭をつくることができました。
なので、「敢闘賞」という、良い結果がついて来てくれたのかなと思っています。

来年の春からは、県外で「庭師」として働くので、今までみたいに、いつも近くで教えてもらえる機会は無いかも知れないけど、今、造園デザイン科の生徒みんなでつくっている「卒業庭園」もあるので、まだいろいろと教えてもらえたら、とても嬉しいです。

これからもぜひ、よろしくお願いします!


かなり照れながらも、
田中先生への「感謝の気持ち」を、
ひとつひとつ言葉を選びながら、
話してくれた森さん😊


「田中先生から→→→森さんへ📨」

森さん、
ありがとうございます。

森さんは、
他の造園に携わる方が、数年もしくは数十年をかけて学ぶようなことを、たった数ヶ月に凝縮して、「興陽高校」で学ぶことができました。

春から、県外で就職する森さんですが、
せっかく学んだ技術を、これから先も、伸ばしていってほしいです。
そしていつか、「ずっと、造園をやっていて、良かったな」と思ってもらえたらなと思います。

これからも、「自分の頂点」というか、「自分のテッペン」を決めずに、まだ上を目指す気持ちで、頑張ってください。


森さんからのメッセージを受けて、
「応援メッセージ」を贈ってくれた田中先生✨


 

ともに頑張って来た、
田中先生と森さんです


田中先生から継承した、
「造園の技術」を、
これから先も伸ばしていってくださいね😊




最後に・・・✨


取材後の会話の中で、
森さんが、こんな胸の内を話してくれました。


すっかり冬の日の光景です。

冬の凜とした、
冷たい空気に包まれながら、
撮影をしました。


「私は、『興陽高校』の先生たちや、『造園業界』の方たちから、たくさんのものをいただきました。

4月から、夢だった『庭師』として、しっかり経験を積んでいきたいと思います。


今まで、誰にも話せなかったけれど、
『庭師』として経験を積んだ後は、
将来的には、みなさんからいただいたものを、自分の近しい人たち、例えば、『興陽高校』造園デザイン科の後輩たち、就職先でいつかできる後輩たち、田子さんや福元さんの後輩たちに還元していきたいです。

私は『若年者ものづくり競技大会』や『技能五輪全国大会』に出場させていただきました。

そのステージで学んでいく最中に、大会で失敗して、味わった苦しみ、悔しさなどを、将来、造園に携わる人たちと分かち合い、寄り添い、そのプレッシャーを少しでも軽くしてあげたいと思っています。

それが、自分ができる『還元』であると思っています。」



「技能五輪全国大会」のメダルを掲げる森さん😊

「興陽」というバックプリントが、
とてもカッコいい競技服は、
「イカサ緑地」の青江さんがデザインされました✨

「技能五輪全国大会」の直前に届けてくれました✨

「part3のトップ画像に使う写真で着たい服は何ですか?」
と尋ねた取材陣に、
「あの、紺色の競技服で!」
と迷わず答えた森さんです😉



たくさんの練習をした、
思い出のテント前で。


このテントのもと、
季節を越えて、
たくさんの方たちから森さんへ、
たくさんの「造園の技術」が、
継承されました✨

森さんが履いているのは、
お気に入りの「地下足袋」です😉



最後に・・・、

6月から取材を始めた「興陽高校」。

その「興陽高校」と「造園業界」が結んだ「包括協定」により、田子さん、福元さんが「技能五輪国際大会」で銀賞を受賞、森さんが「技能五輪全国大会」で敢闘賞を受賞という、大きな結果が生まれました。


これは、取材中にわかったことですが、令和6年度現在、「造園」を学ぶことのできる高等学校は、中国・四国地方では「興陽高校」を含め数校だけになってしまいました。


ですが、今回の取材で関わった方たちは、誰一人、この状況を嘆いてはいません。
ピンチを、チャンスに変えたいと思っています。


どなたが言われたか、
今となっては定かでは無いのですが、
こんなことを話してくれた方がおられました。

「『興陽高校』を、造園のメッカにしたい。」


いつの日かそうなることと、
この「興陽高校」の造園の取組(「興陽モデル」)が、全国へ広く伝わっていくことを祈って、
part3(完結編)の締めくくりとします。
 


森さん、
長い間、ありがとうございました。

これからも、身体に気を付けて、
夢だった「庭師」として、
頑張っていってくださいね✨

そして、いつの日か・・・✨

岡山から、ずっと応援しています😊


岡山県内には、
今回取材した「興陽高校」を含めて、魅力あふれる県立高校がたくさんあります✨

「おかやま県立高校情報ナビ」をぜひご覧ください。


「興陽高校」の外観です😊