岡山県立興陽高等学校には、県内で唯一、
造園を学ぶことのできる学科があります😉
その造園デザイン科で学んでいる、
3年生の森 風花(もり ふうか)さんの挑戦を追いかけて取材しています📷✨
同時に、「興陽高校」で造園に携わっている方たちについても取材しています📷✨
こちらの記事は、3回に分けてお送りしています📃
今回のpart3は、
堂々の「完結編」です✨
part3では、
part2後の、
森さんを中心とした「興陽高校」での造園に関するできごとについて、時系列に沿って紹介していきます😄
とても、とても、とても、長いお話となります。
読み終えるまで、30分程度のお時間をいただきます。
最後まで読んでいただけると、嬉しいです♬♬
↓ part1はコチラから、ご覧ください♬
↓ part2はコチラから、ご覧ください♬
【9月2日】
「イカサ緑地株式会社」田子さん、福元さん「第47回 技能五輪国際大会」壮行式✨
まだ暑さが厳しい9月2日、
どこまでも青く澄み渡った空のもと🌞、
「興陽高校」のグラウンドで、
9月10日開会で、
11日から14日に
フランスのリヨンで開催される、
「第47回 技能五輪国際大会」へ
日本代表として出場する、
「イカサ緑地株式会社」の
田子 雅也(たご まさや)さん、
福元 健悟(ふくもと けんご)さんの「壮行式」が行われました✨
「技能五輪国際大会」に、
日本代表として出場する「イカサ緑地」の田子さんと福元さんです😉
なぜ、この社会人のお2人の壮行式が「興陽高校」で行われるのでしょうか❓
その答えは・・・、
興陽高校と造園業界が、連携・協力に関する「包括協定」を結んだからです✨
詳しくは、
part2の記事をご覧ください♬
まずは、
「興陽高校」造園デザイン科3年生の、
渡部 博暁(わたなべ ひろと)さん、
川端 時雨(かわばた しぐれ)さんより、
「技能五輪国際大会」へ出場するお2人への応援の言葉と、応援メッセージが書き込まれた日本国旗が贈られました😄
😃「田子さん、福元さん、
国際大会で最高のお庭が仕上げられるように、
全力を出し切ってください✨
興陽高校一同、応援しています♬♬」
1年生と2年生の生徒たちも、その様子を見守っています✨
ここで、
お2人を応援する国旗の作成準備に携わった、
「造園デザイン科」の浅部 あゆみ先生に、
「日本国旗が完成するまでの経緯💡」を伺ってみました✨
もともとは「畜産」が専攻の浅部先生ですが、
現在は「造園」を教えています✨
浅部先生からは、
次のようなお話がありました💡
浅部先生のお話は、続きます✨
話を「壮行式」に戻します✨
また、同じく「興陽高校」3年生の森さんより、
もうすぐフランスへ出発するお2人への「お守り」の贈呈もありました♬♬
森さんは、
11月22日、23日に、
愛知県で開催される「技能五輪全国大会」に出場します💡
いつも、森さんは、
田子さん、福元さんのお2人から、
「興陽高校」の敷地内で、
造園の「技術の継承」をしてもらっています✨
森さんから、
お2人へのメッセージです💌
さて、
どんな「お守り」が贈られたのでしょうか❓
お2人に贈られた「お守り」をアップにしてみます🔍
田子さんへのお守りのオモテ側には「極める✨」、
福元さんへのお守りのオモテ側には「努✨」と記されていますね😀
森さんに、「お守り」に込めた思いを聞いてみました✨
こちらが、「お守り」のウラ側です✨
2つとも、本物の「四つ葉のクローバー」が埋め込まれています😲
半永久的に保存ができる「永久押花✨」として、つくったそうです✨
森さんからのお2人への応援の気持ちが、
しっかりと込められた「お守り」ですね🍀
「国旗」と「お守り」の贈呈後、
田子さんと福元さんより、
「興陽高校」のみなさんへ、言葉が贈られました✨
まずは、田子さんからです😀
次は、福元さんからの言葉です✨
「イカサ緑地株式会社」の代表取締役
青江 勇二(あおえ ゆうじ)さんからも、お話がありました✨
「興陽高校」のみなさんから贈られた、
「国旗」と一緒に、
みなさんで記念撮影をしました📷✨
この日は、
澄み渡るような晴天だったので、国旗の白色が青空に映えますね🌞
みなさんからの応援の気持ちが、
お2人にしっかり届いたようです♬♬
「興陽高校」の中野 功(なかの いさお)校長に、お話を伺いました✨
「壮行会」に参加していた、
造園デザイン科の2年生の生徒たちに、お話を聞いてみました✨
3年生の森さんが挑戦している「技能五輪全国大会」への出場を目指して、日々、頑張っている2人の生徒たちです😉
↓ 生徒たちの左側に写っているのは、
「造園デザイン科」の尾畑 篤司(おばた あつし)科長です✨
まずは、
大村 眞那実(おおむら まなみ)さんです✨
次は、
川井 詩葉(かわい おとは)さんです✨
2年生のお話を聞きましたが、
それぞれ「将来の夢や希望」に向かって、日々頑張っている姿は、とてもまぶしかったです✨
さて、お話を「技能五輪国際大会」に戻します✨
「イカサ緑地」の田子さんと福元さんは、
「興陽高校」の敷地内で、
日々、「技能五輪国際大会」へ向けて、練習を頑張っていました✨
↓ 大会目前に、お2人が丹精込めてつくった庭の一つが、コチラです✨
お2人の練習風景を撮影した、10分程度のダイジェスト動画です。
お2人の技術力が高いのは、日々の練習の成果だということがよく分かります。
「興陽高校」のみなさんからの、
心の込もった応援を受けて、
いよいよ、お2人は、フランスの舞台で新たな挑戦をします✨
【9月11日~14日】
「第47回 技能五輪国際大会」に「イカサ緑地」田子さん、福元さんが「日本代表」として挑戦✨
果たして、
お2人が挑戦した結果は、どうだったのでしょうか・・・❓
お2人の、
4日間にも渡る競技の様子です😃
9月2日の「壮行式」で、
「興陽高校」のみなさんが託した国旗も、
フランスの地で、
田子さんと福元さんを、力強く応援しました✨
さて、
延べ4日間に渡る競技の結果ですが・・・、
なんと😲😲😲
「銀賞」を獲得されました✨
世界で第2位です😲😲😲
素晴らしい快挙です✨
お2人の快挙を、
現地のみなさんでお祝いしています✨
令和5年12月8日、
「興陽高校」と「造園業界」が「連携・協力に関する包括協定書」を交わしました。
協定締結のその先には、
「造園業界」の田子さんと福元さんが「興陽高校」の敷地内で、造園の練習をしたり、
「造園業界」の方たちが「興陽高校」の生徒と先生たちに、造園の技術を継承したり・・・。
お互いに補い合い、
ともに協力し合うことで、
田子さんと福元さんが、
「技能五輪国際大会」という、華々しい世界の舞台へ挑戦し、銀メダル獲得という輝かしい結果へと結びつけることが叶いました。
【9月30日】
「イカサ緑地」田子さん、福元さん「第47回 技能五輪国際大会 報告会」✨
そして、9月30日、
「興陽高校」の敷地内にある「興陽館」で、
「第47回 技能五輪国際大会 報告会」が開催されました😀
前に掲げられた横断幕を拡大してみます🔍
開会にあたって、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」の副支部長である、
青木 浩平(あおき こうへい)さんが作成した動画を、みんなで鑑賞しました🎥
動画の鑑賞後、
「イカサ緑地」の田子さんから、
みなさんへの挨拶がありました✨
次に、
福元さんからみなさんへ✨
お2人が所属する「イカサ緑地株式会社」の、
代表取締役 青江 勇二(あおえ ゆうじ)さんからも、みなさんへ向けての挨拶がありました✨
「報告会」の最後に、
参加していた来賓の方々より、挨拶がありました✨
写真左から、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
内山 淳(うちやま じゅん)支部長です✨
(「株式会社 山都屋」代表取締役社長)
左から2番目の方は、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
大山 雅章(おおやま まさあき)副支部長です✨
(「老龍園緑化株式会社」代表取締役)
次は、
「日本造園組合連合会(岡山県支部)」
青木 浩平(あおき こうへい)副支部長です✨
(「瀬戸内造園株式会社」代表取締役)
最後は、
「公益財団法人 玉野市公園緑化協会」
常務理事 兼 事務局長
岡 秀雄(おか ひでお)さんです✨
(岡さんは、平成6年から現在に渡って、玉野市のみやま公園で『興陽高校』造園デザイン科の『みやま公園実習』を継続して実施されてきており、生徒の技術力向上に一役買っている方です。)
「興陽高校」の生徒たちは、
自分たちと年齢が近い、
田子さんと福元さんが、
「造園」の技術で「技能五輪国際大会」という晴れ舞台に挑戦し、見事、銀メダルを獲得した、そのカッコ良い姿を見て、
もしかしたら、
自分も次に続けば・・・と、
憧れや希望を抱いたかも知れません。
そのうちいつか、
「興陽高校」の生徒から、
世界の強豪たちと、
身につけた造園の技術で競うことができる選手が出場するかも知れませんね。
「報告会」終了後、
有志の方で集まって、記念撮影をしました📷
田子さんと福元さんが、
みなさんに、銀メダルを披露しました✨
4年後の2028年に開催される「技能五輪国際大会」は、なんと、日本(愛知県)で開催されることが決定されました。
日本で開催されるこの大会の出場を目指して、熱き戦いが、これから始まろうとしています。
【9月から11月】
「興陽高校」で造園に関する「講習会」を開催🏫
「興陽高校」の敷地内にある練習場で、
造園の技術を継承する「講習会」が、
数日間に渡って開催されました✨
「興陽高校」造園デザイン科の生徒や先生たち、
「造園業界」に属する方たちが参加しました😉
11月23日、24日に、
愛知県で開催される「技能五輪全国大会」に、造園の選手として、岡山県から出場する「興陽高校」造園デザイン科3年生の森さんも参加しています😀
「全国大会」の日程は、
11月22日が開会式、
11月23日、24日が造園の競技、
11月25日が閉会式です✨
9月28日、29日、
2日間に渡って、「講習会」が開催されました。
この講習会は、「造園業界」が「技能五輪」に出場予定の生徒と指導教職員を対象に実施しました。
講師として、「一般社団法人 日本造園組合連合会」の金藤 晃(かねとう あきら)常務理事(「金藤造園」(香川県さぬき市))が招かれました。
1日目の様子を紹介します😀
2日目の様子です✨
「講習会」に参加したみなさんで、記念写真を撮影しました📷
【10月~11月】
「興陽高校」造園デザイン科の田中先生が、森さんに造園の技術指導✨(森さん、猛練習💦)
「興陽高校」造園デザイン科には、
田中 賢造(たなか けんぞう)先生という、
京都の造園会社での勤務経験があり、とても「技術指導力」が高い先生がおられます😀
「興陽高校」にとっては、
40年近くに渡って、造園デザイン科を支えた「要(かなめ)」となる方ですが、65歳となられ、今年度末で退職されます。
日頃の実習でも、生徒たちに造園の技術指導をしていますが、
10月から11月にかけては、
11月23日、24日に「技能五輪全国大会」へ、岡山県代表の選手として出場する森さんに、造園の技術指導をしています。
「造園業界」の方たちから→森さんへ、
「田中先生」から→森さんへ、
猛練習の結果、
たくさんの技術が継承されました✨
この後、
森さんが「技能五輪全国大会」への挑戦をします✨
【11月23日~24日】
「技能五輪全国大会」に「興陽高校」森さんが「岡山県代表」として挑戦✨
(競技1日目✨)
ついに、
造園の競技が始まります✨
緊張で目に涙を浮かべ、とても不安そうな森さんです💦
「興陽高校」造園デザイン科の田中先生が、
森さんを温かく見守っています✨
事前に公開されている、競技図面です✨
こちらに記載されている寸法通りに、2日間で作業します😊
いよいよ、競技が開始しました✨
森さんは、まず、
「石積み」の作業に使用する石を運んでいます✨
競技のために用意された、
約0.7トンの石の中から運んだ石を使って、
「石積み」の作業をしています💡
次は、
「敷石」の作業です😀
競技の始まりは、
とても不安そうな森さんでしたが💦、
みなさんが見守る中、
無事に、1日目の競技を終えることが出来ました✨
(競技2日目✨)
競技2日目の朝です🌞
寒空のもと、もうすぐ競技開始です✨
森さんは、競技に備えて、
応援に駆けつけた「興陽高校」の先生たちと、温かいドリンクで、ホッと一息です☕
さて、
2日目の競技が開始しました😊
「竹垣」を製作しています✨
青空のもと、
次は、「植栽」です✨
2日間に渡る、競技が終了しました✨
無事に、競技時間内に作業が終えることができました✨
作庭の拡大写真です🔍
とても美しい出来映えです😊
写真中央左の「石積み」の部分のみ、
さらに拡大します🔍
2日間に渡る競技の終了後の森さんと、
「興陽高校」造園デザイン科の先生たちです😊
青空に、晴れやかな笑顔が素敵なヒトコマです📷✨
森さんの挑戦の結果は、後ほど発表します♬♬
森さんの2日目の大会の様子を撮影した、10分程度のダイジェスト動画です。
ナレーションの声の主は、田中先生です。
田中先生が、森さんを一生懸命応援している様子が伝わってきます。
「田中先生ともりこのノート」📖
みなさん、
「庭師になりたいー造園女子の挑戦 part2ー」の記事の最後に登場した、「田中先生ともりこのノート」のことを覚えていますか😉
「もりこ」とは、森さんの愛称です✨
田中先生は、
10年ぐらい前から、
「技能五輪全国大会」に出場が決定した生徒と、
出場決定後から、大会直前の時期まで、
造園の実習で「できなかったこと」「分からなかったこと」について振り返るために、ノートでやり取りをしています✨
今年、
「興陽高校」から「技能五輪全国大会」に出場したのは、森さんだけだったので、このノートを持っているのは、森さんだけです✨
森さんにとって、
このノートは、どのような存在だったのでしょうか❓
表紙を開いてみました✨
ノートの内容を、一部紹介します😉
こちらのページには、
美しい植栽(草花)の写真もあります✨
こちらには、
割った石を、亀の甲のように並べていく「乱張り」の作業について、書かれています😊
田中先生から、
練習が思うように進まない状況に陥っていた、もりこさんへのメッセージもありました✨
「田中先生ともりこのノート」の最後のページです📖
実は、
1冊目のノートを最後まで使った後は、
森さんが、自分で「Season2(続編)」のノート(ファイル)を準備しました📖
こちらのノートは、
「技能五輪全国大会」の本番前の練習まで、書き込まれていました😊
ノートとは別に、
田中先生から森さんへのメッセージを綴った、大切なメモもありました📃
実は・・・、
来年の春から🌸🌸🌸、
岡山県以外の場所で、
将来の夢だった「庭師」として、
新たな一歩を踏み出すことが決まった森さん😊
「田中先生ともりこのノート」を2冊とも、
新たなステージが始まる場所へ持っていくそうです📖
【12月12日】
「造園技能検定士2級」「技能五輪全国大会」に挑戦した、森さんの結果発表✨
12月12日、
「興陽高校」の敷地内にある「造園実習室」で、取材をしました😊
初めて、
「造園実習室」で取材をしたのは、今年の6月20日でした✨
夏、秋、冬と季節は流れ、
凜とした、
冬の冷たい空気に包まれた空間の中での取材でした📷
「興陽高校」の冬の制服で登場した、森さんです✨
まずは、
森さんが挑戦した「造園技能検定士2級」の結果発表です♬♬
その結果は・・・、
お見事✨
無事に合格し、
さらに「金賞」を受賞しました😊
受賞の基準となる点数の区分は公開されていませんが、
受検した人たちの中で、
ある一定の基準を満たしており、一番、高い点数を取った人が「金賞」となるそうです。
森さん、頑張りましたね😄
賞状を拡大してみます🔍
続いて、
「技能五輪全国大会」の結果発表です✨
なんと😲😲😲
こちらも、お見事✨
「敢闘賞」を受賞しました😊
先日の「第19回 若年者ものづくり競技大会」では、入賞できなかった森さんですが💦
その悔しさをバネにして、猛練習をし、努力を継続した結果、「技能五輪全国大会」で「敢闘賞」を受賞しました✨
「技能五輪全国大会」の出場対象者は、23才以下の者で、「若年者ものづくり競技大会」は20才以下の就職していない者です。
高校3年生の森さんが「技能五輪全国大会」で結果を出すには、とてもハードルが高い大会でした。
「若年者ものづくり競技大会」で入賞を逃した人が、「技能五輪全国大会」で「敢闘賞」を受賞することは、前例のない快挙だそうです💦
森さん、本当によく頑張りましたね😃
森さん自身は、
競技の結果に、全く自信がなくて、
表彰式を待たずに帰りたいほどだったそうです。
ですが、
競技終了後の表彰式で、
「敢闘賞」の受賞者として、
その名前を呼ばれた森さんは、
とても驚いたそうです😲😲😲
この結果から、
森さんの努力の成果が、
しっかりとあらわれていることがわかります😊
過去に、
私(取材をしている者)に、こんなことを言ってくれた人がいました。
「自分が努力して身につけたことは、すべて自分のもの。他の誰も、それをあなたから奪うことはできない。」
森さんはまさに、
「興陽高校」の先生たちや、
「造園業界」の方たちから、さまざまな技術を贈られました。
継承された技術は、森さんのものとなりました。
森さんを巡る方たちからいただいた、
「造園の技術」や「温かい気持ち」。
カタチはありませんが、
カタチがないからこそ大事にしたい、そのすべてを、しっかりと身につけることができました。
みなさんから贈られた大切なものを、
森さんは、しっかりと胸にいだいて、
春からまた、
新たなステージへと旅立ちます。
4月から、県外で「庭師」として働く、
もりこさんから田中先生へ「贈る言葉」📨
田中先生からもりこさんへ「贈る言葉」📨
実は、
森さんの取材の日には、
田中先生も同席していました✨
普段ならば、
お互いに伝えたいことがあっても、
なかなか伝える機会に恵まれないかも知れませんよね💦
そこで、
森さんと田中先生に、
「お互いへ贈る言葉」を伺ってみました📨
ともに頑張って来た、
田中先生と森さんです✨
最後に・・・✨
取材後の会話の中で、
森さんが、こんな胸の内を話してくれました。
「私は、『興陽高校』の先生たちや、『造園業界』の方たちから、たくさんのものをいただきました。
4月から、夢だった『庭師』として、しっかり経験を積んでいきたいと思います。
今まで、誰にも話せなかったけれど、
『庭師』として経験を積んだ後は、
将来的には、みなさんからいただいたものを、自分の近しい人たち、例えば、『興陽高校』造園デザイン科の後輩たち、就職先でいつかできる後輩たち、田子さんや福元さんの後輩たちに還元していきたいです。
私は『若年者ものづくり競技大会』や『技能五輪全国大会』に出場させていただきました。
そのステージで学んでいく最中に、大会で失敗して、味わった苦しみ、悔しさなどを、将来、造園に携わる人たちと分かち合い、寄り添い、そのプレッシャーを少しでも軽くしてあげたいと思っています。
それが、自分ができる『還元』であると思っています。」
最後に・・・、
6月から取材を始めた「興陽高校」。
その「興陽高校」と「造園業界」が結んだ「包括協定」により、田子さん、福元さんが「技能五輪国際大会」で銀賞を受賞、森さんが「技能五輪全国大会」で敢闘賞を受賞という、大きな結果が生まれました。
これは、取材中にわかったことですが、令和6年度現在、「造園」を学ぶことのできる高等学校は、中国・四国地方では「興陽高校」を含め数校だけになってしまいました。
ですが、今回の取材で関わった方たちは、誰一人、この状況を嘆いてはいません。
ピンチを、チャンスに変えたいと思っています。
どなたが言われたか、
今となっては定かでは無いのですが、
こんなことを話してくれた方がおられました。
「『興陽高校』を、造園のメッカにしたい。」
いつの日かそうなることと、
この「興陽高校」の造園の取組(「興陽モデル」)が、全国へ広く伝わっていくことを祈って、
part3(完結編)の締めくくりとします。
岡山県内には、
今回取材した「興陽高校」を含めて、魅力あふれる県立高校がたくさんあります✨
「おかやま県立高校情報ナビ」をぜひご覧ください。