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【津山工業高校】竹林に集合!高校生が竹林整備を行いました

今回の舞台は「竹林」!

 7月12日、津山工業高校工業化学科の3年生8人が津山市下横野で竹林の整備を行いました。この8人は、工業化学科3年生5班のうちの1班です。
 同校は、平成27年に環境教育に重点を置く県の「スーパーエンバイロメントハイスクール」の指定を受けたことを契機に、津山市内の竹林の有効利用等に取り組んできました。
 今回取材した竹林での取組は3年前から始まりました。竹林の所有者である自治会長さんによると、地域の高齢化により手入れが行き届きにくくなり困っていたところ、公民館の館長さんを通じて同校と繋がったとのことです。

竹林の管理が放棄され、伐採が行われなくなるとどうなる?
 生育している竹の密度が高くなり、また、枯死(こし)竹も残ることから、林内が薄暗くなり、人が入ることもままならないような状態になってしまいます。また、周囲に竹が侵入(進出)し、竹より高さが低い樹木は衰退し後継樹も育たなくなり、竹が優占します。
 そのような森林では、植物種の多様性が大きく損なわれるとともに、森林として有している様々な公益的機能の発揮に支障を生じることも懸念されています。

参考:林野庁「竹の利活用推進に向けて」

 ◇竹林整備の様子を紹介【動画あります】


地域の方と津山工業高校のみなさん
写真左から、八木誠二さん(高田公民館館長)、
竹内徹さん(高田地区の自治会長(竹林の所有者))
作業に入る前にヘルメット等を身につけます
生徒たちは仲が良く、和気あいあいとした雰囲気です
伐採にはノコギリを使用します
取材スタッフも長袖長ズボン長靴で臨みました!

 今回の生徒たちは2回目の伐採です。
 開始前、和気あいあいと服装を整える生徒たちに声をかけると、「伐採作業は2~3本目までは楽しいです。伐採後には枝を取る作業もあるので大変です。」という言葉が返ってきました。
 この言葉のとおり、体力に加えて、事故が起きないよう高い注意力が求められる大変な作業です。

まず、竹を倒す方向を決め、
倒す方向側の幹に受け口をつくります
その後、受け口の反対側から切り倒します
危険を伴うため、真剣に作業します
お互い声を掛け合って、臨機応変に対応します

~竹が倒れるときが非常に危険!~


 竹がかたむきはじめたら作業をストップし、倒れる方向の安全を確認します。都度、「倒れるぞー!」という声があがり、緊張感が漂います。
※動画は音が出ます


~他の竹に引っ掛かってしまうことも!~


 竹が倒れる途中で、他の竹に引っかかってしまうこともあります。
非常に危険な状態です。
 細心の注意を払いながら、みんなで反対側へ引っ張り出します。

※動画は音がでます

ケガをすることなく、伐採できました😊


~作業は続くよ、どこまでも~


 竹を伐採後も作業は続きます。 
 津山工業高校では、課題研究で循環型資源活用に取り組んでいます。
 工業化学科は、「無価値とされるものを、価値あるものにする」ことを学ぶ科でもあります。
 竹を学校に持ち帰って再利用するために、竹を切り倒した後は枝を取り竹を小分けにします。

こちらは「ペレット」です。
ストーブなどの燃料にかえることができます。
「竹灯籠(たけとうろう)」
竹をくり抜いて中にLED照明をいれています
竹は軽くて加工性の高い素材として活用できます
自治会長さん、公民館館長さんとともに作業をすすめます
「ノコギリは引く時に力をいれて!」などアドバイスも✨
せっかくの機会と取材スタッフも体験させていただきました!
「刃は全体を使うと良いですよ!」など沢山アドバイスをくれました
「上手上手!」と励ましの声かけもあり、とても嬉しかったです
高校生たちはあっという間に作業を進めていましたが、
かなりの重労働です
なんと・・本日最後の竹が一番フサフサ!!
フサフサの竹を見た生徒から、思わず「うわー・・😫」という声があがります


~卒業後も、この地域で~


 津山工業高校は、中山間地域で活躍する次代の人材を育成することを目的とする「おかやま高校生地域未来創造事業」の指定校となっており、今回の活動はその取組の一環でもあります。

 高齢化がすすみ、地域の課題となっている「竹林」。
 この活動を通して感じたことを生徒たちが教えてくれました。

🧑「伐採で竹林の環境や見栄えが良くなるし、地域の方から色々なことを教えてもらうこともできて、新しい経験が出来ました。

🧑「僕たちのような高校生が活動することで、地域への関心を集められたり、僕たちの姿をみた後輩達も取り組んだりしてくれるのではと思います。

🧑「祖父母とともに育ったこともあり、小さい頃から地域貢献に興味がありました。卒業後は消防士になりたいと思っています。津山市で消防士として働きたい!


~学校へもどります~


竹をトラックまで運びます
何往復かしました
本日の成果です😊
学校へ戻ります
おつかれさまでした!

3年生による竹の伐採は、あと3回予定しているそうです。
今後、竹を再利用する様子も取材予定です。

続編もお楽しみに✨


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