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めざせ教職!学校訪問バスツアーを初開催~特色ある学校を岡山大学生と訪ねてみよう~

 8月19日、津山教育事務所では、岡山大学教育学部と連携し、教職に関心のある中学生や高校生が教職を目指す大学生とともに特色ある教育を推進している県北の学校をバスで訪問するツアーを初めて実施しました。
 学校のイメージを膨らませていくとともに、教師として勤めてみたいという夢や希望をもつきっかけになればということで企画されました。

 その様子を紹介いたします。

 この日は、奈義町立奈義中学校から始まり、勝央町立勝間田小学校、美咲町立柵原学園、鏡野町立南小学校の順に訪問しました。
 
 津山教育事務所管内の教職に関心のある中学生及び高等学校の生徒26名、岡山大学教育学部県北地域教育プログラムの学生8名が参加しました。


奈義町立奈義中学校 

 奈義町では、令和6年度から、英語教育の充実を図るため、町内のこども園・小学校・中学校に外国語指導助手(ALT)の特徴的配置を行っています。奈義中学校では、そのALTの方々と交流したり、校内の施設見学を行いました。

松本校長から奈義中学校や奈義町の特徴を説明します
ホールの階段に座って説明を聞きます
体育館ではなく、この場所を使って集会をすることも多いそうです
外国語指導助手(ALT)のみなさん
校内を見学します
昨年(令和5年)に完成したばかりで、校内はとてもきれいでした✨
施設見学後はグループに分かれて、ALTと交流します
こちらのグループは階段に座って、リラックスした雰囲気で話をしていました☕
こちらはテーブルを囲って、自己紹介を英語でしているところです

 校内見学とALTとの交流時間であっという間に、時間がきてしまいました😅
 
 再びバスに乗って、次の学校を目指します🚌

移動中のバス車内では、大学生がクイズを出すなどして、大盛り上がりでした👏

勝央町立勝間田小学校

 勝間田小学校では、非認知能力の育成に関する取組について、主任の先生方から説明を受けるとともに、実際に子どもたちが学校行事で使っている資料を見せてもらったり、非認知能力の育成もねらいにした授業を体験させてもらいました。

非認知能力の育成について、教務主任の先生から説明がありました
低学年の児童にも分かりやすいように、色々な「きんとくん」イラストで目標などを考えます
いどむ、ねばる、伝え合う、認め合うなどをイラストで伝えます
子どもたちが使うワークシートと同じもので自分たちの非認知能力の状況を確認して、
その状況を隣の人と共有して、話し合いをしているところです

 次に実際に授業を体験してみました。小学4年生になったつもりで、授業を受ける参加者のみなさん😆

小学4年生向けの授業を体験します
会場では何度も笑い声が聞こえ、楽しい雰囲気でした😃
授業を受ける前に、ワークシートでめあてを決めて、どの「きんとくん」を目指すのか確認します

 この日は時間の都合でふりかえりまでは出来ていませんが、通常は、授業の最後にめあてで決めた「きんとくん」(いどむ、ねばる、伝え合うなど)ができたかを確認するそうです。

津山教育事務所からは非認知能力を育む「夢育」について説明しました

美咲町立柵原学園

 令和6年度から新たに小中一貫の義務教育学校として、開校した柵原学園。ここでは、柵原学園や義務教育学校の特徴について、岡山大学の学生が説明します。
 柵原ドリーム学では、1年から9年生まで一貫して、柵原との関わりを大切にし、柵原と密着して、取組が進められていくことが説明されました。8年生や9年生では、柵原の現状と問題点を把握し、地域活性化のために自分たちにできることを追究していきます。

 説明後は、新しい校舎の見学に出発です❗

大きな廊下の両側に普通教室や特別教室が配置されています。
真剣な表情で話を聞きます
メモを取りながら聞く生徒の姿も🖊
バスツアー参加の中高生と岡山大学の学生で集合写真📸

鏡野町立南小学校

 南小学校では、校務執行体制を見直し、先生方が働きやすい環境を整えていることなどを、畝本校長先生から説明がありました。
 校務の執行体制を見直し、「6課制」に整理しました。主体的に学ぶ子どもたちに教員が主体的な背中を見せてほしいというねらいがあったといいます。「6課制」にしたことで、主体的に新規事業が生まれたり、組織的な人材育成のシステムができたりしたそうです。そして、何より先生方の負担軽減にもつながり、先生方が生き生きと働いている様子が、先生と生徒たちとの交流会からも伝わってきました。

昔ある小学生が将来先生になりたい理由を「先生は○○○になれるから」と答えたそうです。
○○○に入る言葉は「人気者」です✨
各テーブルに南小学校の先生が入って交流します。
「こんな先生がいたよ」という話題から交流スタートです😃
どのテーブルからも笑い声が多く聞こえてきます😊
教職を目指したきっかけや、学校での仕事の様子など、色々な話題で盛り上がっていました❗

 

最後に参加生徒が感想を発表します


 ツアー終了後、岡山大学教育学部3年生のお二人に話を聞きました。

ー今日一日、中高生と学校を巡ってみた感想はー

○「各学校の特徴を知ることができたというのも収穫ではありますが、それ以上に教職に興味がある中高生がたくさんいてびっくりしました。県北で教員をしたいと思っている仲間がたくさんいることがわかって、嬉しかったです。
 大学生として関わらせてもらいましたが、自分が中高生の時にこういう企画があると良かったなと思います、うらやましいです。」
 
○「美咲町の出身ですが、新しい学校の特徴を知ることができて、新たな視点を得ることができました。中高生の時から教職について、考えていることがすごいと思った。教員になることができたら、県北の教育を盛り上げたいと思います。」

また、参加した生徒の感想も少し紹介します。

○「教職は、大変なこともいっぱいあるけれど、それ以上に子供たちの成長を一番身近に感じることができるとてもすばらしい楽しい職業だと思いました。今日出会った同じ夢を目指す人や岡山大学の先輩方を見て、みんな夢に向かって頑張っている姿を沢山見たので、自分も夢に向かって沢山頑張りたいです。」

○「教職は大変なことが多いと聞くけれど、その分やりがいも今日改めて知ることができたし、様々な制度が整えられていて、そのあたりのフィルターも外れて良かったと思います。大学生の方も優しいし、質問にもたくさん答えてくれて嬉しかった。楽しい1日でした。」

○「私はまだ教員になりたいとはっきり決まったわけではないけれど、ツアー前よりも興味がわきました。それぞれの学校で特色があり、教育方法・理念について知ることができ、教職という仕事は奥が深いと感じました。」

○「実際に先生と「先生」についての話をする機会はなかったので、新鮮で楽しかったです。」

○「普段、授業を受けているときには見えてこない、それでも私達の学校生活をより良くするために普段先生方がしてくださっている、様々な取り組みや尽力が垣間見えて、とても興味深かったです。」

 参加者の約85%が、「今後、教職について学ぶ機会があれば参加したい」と考えてくれているようですので、教職について、興味、関心をもつきっかけになるバスツアーになったようです😊