【鴨方高校】未来へのパスポート!「まるごとキャリア教育DAY」(後編)
「もし、将来の進路について迷った時、
実際に社会人として働いている人の話が聞けたら・・・」
そう思ったことは、ありませんか😉?
6月14日、県立鴨方高校で「まるごとキャリア教育DAY」というイベントが開催されました✨
この日は1日中、1年から3年まで各学年で段階に応じたキャリア教育を展開しています。
保護者や教員以外の社会人から学ぶ機会を通し、様々な生き方に触れることで、自分の将来について考えるきっかけとすることが、このイベントの目的です!
今回取材したのは、鴨方高校1年生の生徒たちです。
複数の地元企業の方たちが先生となり、
それぞれのブースで、
「現在の職業に就いた経緯、仕事のやりがいや大変なこと、ご自身の人生観について」お話いただき、職業および(高校生たちの)生き方につながるワークショップを開催しました!
では、当日の様子を振り返ってみましょう😊
今回は後編です!
↓ 前編はコチラから、ご覧ください!
有限会社 松浦治療 松浦さんの講話とワークショップ✨
まずは「有限会社 松浦治療」の松浦 浩市さんからお話を伺います!
松浦さんから、生徒たちに質問です!
「すべての会社は、何のためにあるでしょうか?」
その答えは・・・、
「社会や世界を素晴らしいもの、幸せなものにするため」と
「社会貢献するため」
でした😊
では、次の質問です!
「なぜ会社は大きくなるのでしょうか?」
その答えは・・・、
「会社を大きくすると、社会に対する影響力が大きくなるから」
でした✨
影響力が大きくなれば、さらに社会貢献が出来て、
松浦さんが冒頭でお話してくれた、
「社会や世界を素晴らしいもの、幸せなものにする」
ことができますね✨
松浦さんの言葉は続きます✨
「挑戦したら、努力して、達成する。」
「挑戦するためには、勇気がいる。
挑戦して努力する人は、すごく美しい。情熱的で魅力的。
達成したら、当然、嬉しい。
最後は、
(自分の気持ちの中で)完結してまとめよう。
完結したら、その充実感を持って、実感する。
ここを大切にする。
(人生は)この繰り返し。
小さなこともあれば、大きなこともある。
(完結したら)そこにあるのは、幸福感。
幸福感を求めて、生きていってほしい。
学生の時も、社会人になってからも、
この『原理原則』は守ってほしい。」
生徒たちに、ご自身の経験から得た熱い思いを余すことなく話してくれた松浦さん。
心の深淵にも響く言葉です✨
講話を終えた後、生徒たちから感想を聞いてみました😊
1人目は、鴨方高校 1年生の田中 寧音(たなか ねね)さんです✨
Q 今回の講話を受けた感想を聞かせてください!
A 「松浦さんから『人が決して忘れてはいけない5つの徳』について、お話を聞きました。
『仁・義・礼・智・信』が大事なことだと学びました。」
Q その5つの徳の中で、これから一番大事にしていきたいことは、何ですか?
A 「この春に高校に入学して、新しく友達が出来ました。
友達との信頼関係を大事にしていきたいので『信』です😊」
2人目は、同じく1年生の永田 絆奈(ながた きずな)さんです😊
Q 今回の講話を受けた感想を、聞かせてください!
A 「社会に出て働くのは大変なので、これからちゃんと勉強しようと思いました。」
Q 講話を受ける前と後で、何か変化したことはありますか?
A 「社会に出てから大切なことは『礼儀(礼)』だと学んだので、学校にいる間も、卒業してからも、礼儀について気を付けていきたいと思うようになりました😊」
松浦さんの講話は、生徒たちのこれからの生き方や将来について考える、よいきっかけとなったようです😊
鴨方高校 非常勤講師 大島さんの講話とワークショップ✨
今回の会場となった鴨方高校の卒業生であり、現在は、同校で美術の講師をしている大島 愛さんの講話とワークショップも開催されました😊
粘土や針金、ビーズなどのさまざまな道具を使って制作したキャラクターを撮影し、最終的には「クレイ・アニメーション」を作成します✨
大島さんから、クレイ・アニメを作る上で次のようなアドバイスがありました。
「動かせたいもの(今回制作するキャラクター)だけが動いているのがいい。」
「後ろ(背景)が動いてザワザワしていたら、動かせたいものが目立たなくなるから。」
的確なアドバイスです😊
たまたま近くに座っていた生徒4人で、自然発生的にグループができて、みんなで相談・協力しながら、キャラクターの制作にあたる生徒たちもいました✨
「どうしよう・・・。どの動物を作る?」
「土台を大きめにした方がいいかな?」
「緑色の針金を使おうかな・・・?」
教室内で、生徒たちのいろんな声が飛び交います😊
次は、制作したキャラクターを使って、アニメーションを作ります😊
みんなで制作したキャラクターで、とてもいい作品が生まれたようです😊
ワークショップを通じて、新たに仲間となることができました✨
影山貴敏社労士事務所 影山さんの講話とワークショップ✨
影山貴敏社労士事務所の影山 貴敏さんからもお話を伺いました!
まずは「キャリアコンサルタント」についての講話です😊
言葉として聞いたことはあっても、
どんな仕事か、みんなに分かるように説明するのは難しかったりしますよね🤔
影山さんからの興味深いお話は続きます!
「『世の中には、どんな仕事があるのか』
『どんなことが仕事として行われているのか』
について、
興味や関心を持って、世の中の動きに向き合うことが大切です。
(さまざまな動きを)見聞きすることが、
『職業理解』につながります✨」
世の中には、わたしたちがまだまだ知らない仕事がありますね!
普段の何気ない日常は、
いろんな人がいろんな仕事をして、
お互いを補い合うことで、成り立っていますね✨
あらためて、考えさせられる講話でした😊
合同会社 koto architecture lab(コトアーキテクチャーラボ)佐藤さんの講話とワークショップ✨
合同会社 koto architecture lab(コトアーキテクチャーラボ)の佐藤 悠馬さんのお話もありました。
みなさん、
「信用」と「信頼」の違いについて、考えてみたことはありますか?
その答えは・・・、
「信用には、一定の条件がある」
「信頼には、条件がない(無条件である)」
です✨
例えば、銀行は、お金を借りに来た人が、
一定の条件を満たして、その人が「信用」できれば、お金を貸すことができますね。
それとは逆に、無条件であるのが「信頼」です。
お話を聞いているうちに、教室にいるみんなが、講話にどんどん引き込まれていきます😊
続いて、
「消費」「浪費」「投資」の違いについてのお話がありました✨
この3つの違いについて、
みなさん、考えたことはありますか😉
この日、佐藤さんが教えてくれた答えは・・・、
「消費」・・・必要なお金(食費・光熱費・家賃など、生活に必要なお金)
「浪費」・・・無駄なお金(ちょっとしたものをお店で買うことなど)
「投資」・・・リターンのあるお金(習い事、体験学習など)
です。
佐藤さんからは、3つの違いについて、
次のようなアドバイスもありました。
「『浪費』は、瞬間的な感情を買うことができる。
自分たちが楽しむためには大事なこと。
時には『浪費』もアリ。
しかし、バランスは大切。」
「『消費』は、例えば『家賃』などがそれに当たるが、
低めの家賃に設定するなど、
自分でコントロールすることも可能。」
「将来のためには、多少の『投資』も重要。
『投資』をして疲れたら『浪費』もして、バランスを取るのが重要。」
魅力的なお話は続きます!
働き方(お金の稼ぎ方)について、4つのグループ分けをしたら・・・、どんなグループ分けになるでしょうか?
答えは・・・、
「自分の時間を使って稼ぐ」 (例:会社員・従業員)
「自分の能力を使って稼ぐ」 (例:スポーツ選手・歌手・個人事業主)
「仕組みを使って稼ぐ」 (例:会社の経営者)
「お金を使って、お金を稼ぐ」(例:株・NISA)
の4グループに分けることができるとのことでした。
自分の身の回りにいる人たちは、どのグループに属しますか😉
この機会に考えてみるのも良いかも知れませんね!
講話やワークショップの終了後、
鴨方高校の久常校長より、生徒たちへの思いが語られました。
「人に言われただけの仕事をするのではなく、
自分から提案できる人に育ってほしい。」
「自分で考えて、いろんなものを創り出していける、
クリエイティブな人になってほしい。」
「『学ぶということは楽しい』ということを実感してほしい。」
「見て、聞いて、やって、感じて、学ぶ。
全身で多くのことを吸収してもらいたい。
高校生の間に多くのことを経験して失敗を繰り返しながら成長してほしい。」
さまざまな方たちの、生徒たちへのさまざまな思いが、たくさん詰まった1日でした✨
このよき日がきっかけとなり、
みなさんからの熱い思いが、
生徒たちの進む道を決める際の
「未来へのパスポート」となりますように✨
今回取材した鴨方高校も含めて、岡山県内には、たくさんの魅力的な県立学校があります!
「おかやま県立高校情報ナビ」をぜひご覧ください😊