【瀬戸高校(DXハイスクール採択校)】「探究ハッカソン」生成AIを活用してWebゲームアプリを開発して、遊んで、改良してみました
7月31日、文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に今年度採択されている瀬戸高校で、「探究ハッカソン(※)」と題して、生成AIを活用して、Webゲームアプリを開発する取組が行われました。
※ハッカソンとは「hack」(プログラムを巧妙に改善する)と「marathon」(マラソン)を掛け合わせた造語。複数人がチームを作り、お互いにプログラミング制作物を作り上げ、優劣を競い合う活動のこと。
今回は1年次、2年次の生徒が生成AIを活用して、Webゲームアプリ開発に挑戦しました。
笹埜講師から今日の講義の目標が示されます。
○行動目標:生成AIを活用してWebゲームアプリケーションを開発する
○態度目標:生成AIを仲間として受け入れながら、チーム内で協力する
「みなさんに実際に体験してもらって、ゼロからゲームが作れることに感動してほしい。言葉でプログラムができるということや、普段使っているゲームやアプリを、別の角度からみるきっかけにしてほしい」と説明がありました。
手順は、まず生成AIに指示を出して、プログラムを作成してもらいます。
次に生成AIが作成したプログラムをGoogle Apps Scrips(GAS)というウェブアプリケーションを簡単に作成するためのツールにコピー&ペーストして、ツールを実行するだけとのことです。
生徒は説明のとおり、各自の一人一台端末からインターネット上の共有フォルダにアクセスして、笹埜講師が準備したプロンプト(生成AIへの指示)をコピーします。
次に、瀬戸高校では、生徒一人一人が生成AIを利用できる環境になっているので、グループの代表者または各自がパソコンを起動させて、作業をしていきます。
入力欄にプロンプトを貼り付けて、生成AIに指示を出すと・・・生成AIが次々とゲームのプログラムを作成していき、1分ほどでプログラムが出来上がりました。
「おぉー」と驚きの声が各グループからあがります。
作業がわからないという生徒がいないように、進行はゆっくりとしたペースで進められました。
そして、生成AIが作ったプログラムをGASエディターに貼り付けて「実行ボタン」を押すと、URLが表示されました。
そのURLをクイックするとWeb上になんと「ブロック崩しゲーム」が出来上がりました。
(このあと「アクションゲーム」も同様の手順で作成しました。)
生徒は早速ゲームで遊んでみます。
「簡単だけど、中毒性がある!」「もっと難しくしたい」「すごい、どういう仕組みなの?」など驚きや楽しげな声が聞こえてきました。
笹埜講師から、アプリは生成AIを使って、簡単に改良できることが伝えられました。例えば「ボールを5つに増やして」とか「ボールのスピードを上げて」などを生成AIに指示すると、新しいプログラムを作成してくれるというのです。
生徒はすぐに自分たちなりによりゲームを楽しむために、改良する指示を考えていきます!
写真だとわかりにくいので、アクションゲームのプレイ動画はこちらです ↓↓↓
生徒にどんな改良をしたのか話を聞くと、「スコアやタイムが表示されるようにして、ゲームのやりがいを増やしてみました」や「すごく難しい内容にしたかったけど、なぜかフリーズしました」と色々な考えで改良を加えている様子がわかりました。
なかには、「普段使っているアプリやゲームがどういうプログラムで動いているのか、少し興味がわきました」という生徒もいました。
自分が改良して難しくしたゲームを友達や先生にみてもらう生徒の姿も多くみられました。
2時間半ほどの時間でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。
最後に、笹埜圭亮校長が「生成AIを正しく恐れ、情報の真偽判断ができるようにし、ともに成長していきたい。生成AIの利用にはプライバシーの問題など負の側面もあることも知り、過剰におびえるのでも、過度に期待するのでもなく、正しく活用できるようになってほしい。これからの機会でもそういった学びをさらに深めていってほしい。」と締めくくりました。
瀬戸高校では今後もデジタル関連イベントと教育プログラムを実施し、実践的なデジタルスキルとともに、批判的思考力を養う多様な活動を実施していく計画があります。
これからも瀬戸高校の活動に注目です!
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